キモノで観劇・感激日記

4人の男女のこじゃれた物語「私生活」（　PRIVATE LIVS）を観る。

別れた夫と妻が、偶然ホテルの隣の部屋に新婚旅行でやって来たことから起こるノエル・カワード作のコメディは、彼特異の男女関係がくるくる入れ替わる恋愛ゲームと言ったところであろうか。

互いに別れた今でも愛し合っている二人と其々の新婚の妻と夫の運命は・・・最後は、めでたしめでたしのようなのであるが、もうひとつのカップルは、ともかくとして、もと夫婦のほうは、結局、けんか別れしては、また、くっつき、そして、また、けんか別れと繰り返していそうな感じがある。

そうそう、エリオットとアマンダが、ケンカになるのを避けるために「クリストファー・コロンブス」という合言葉を省略して「クリーブス」というのが、個人的には受けた。
この合言葉を言うと２分間沈黙するというルールなのだが、守るのは、なかなか大変・・・(^^;;

しかし、こんな夫婦に巻き込まれると、何ともはた迷惑ではあるなぁと思えた観劇では、あったなぁ。

膨大な台詞量に、内野氏が三度かむというめずらしいものが観れ、まぁ、まだ、幕が開いて間もないので、どんどんこなれていくであろう前哨戦といったところか。

役者では、寺島しのぶは上手い！橋本じゅんは天才的な間を感じる。
半端ではない台詞の多さと掛け合いのテンポ、何回も出て来る喧嘩は、ファイティング付き、女優の衣装も美しくて目の保養であった。

内野聖陽 ・・・ エリオット（シビルの夫であり、アマンダの元夫）
寺島しのぶ ・・・ アマンダ　（ヴィクターの妻であり、エリオットの元妻）
中嶋朋子 ・・・ シビル　　（エリオットの新婦）
橋本じゅん ・・・ ヴィクター（アマンダの新郎）

中澤聖子 ・・・ ルイーズ（アマンダ所有するパリのアパートのメイド）フランス語のセリフのみ

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クリエイティブ
作 ・・・ ノエル・カワード
演出 ・・・ ジョン・ケアード

翻訳 ・・・ 松岡和子
美術 ・・・ 二村周作
照明 ・・・ 中川隆一
音響 ・・・ 本間俊哉
衣裳 ・・・ 小峰リリー
ヘアメイク ・・・ 宮内宏明
ファイティング ・・・ 渥美博

本日のきもの：昔の白大島染め直しの秋色紬に、絞り風味の自模様に大きな乱菊の刺繍模様。
秋の季節の風物である！帯留は鼈甲のひょうたん。菊酒などいただきたいところであったが、気候の変化についていけず、カフェの後は、我が家へ戻り爆睡する(--;;