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キモノで観劇・感激日記

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November 19, 2008
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久しぶりの下北沢にて、東上した野住企画の「情熱のパソドブレ」を北沢タウンホールで観る。
主演は、2003年宝塚宙組を退団したトップスター候補だった椿火呂花。

作品は、
「太陽の国スペインで育まれた、少年たちの愛の絆・・ 吉峯暁子が描く、若きフラメンコダンサーと美少年マタドールの、愛と友情のスパニッシュ・ロマン! 」
という、女性が演じる「美しいBL歌劇の世界」ということらしいが、BLの心理描写(同性であるがゆえの禁断の愛に揺れる心など)が希薄なためか、少年達の友情ものと言った感じが強く最後のラブシーンが、唐突で違和感が残った。

物語は、孤児院で兄・弟のように一緒に育った二人の少年(エミリオとラフェエロ)が、一人は金持に引き取られ(お金持なのになぜ一人だけ)遠く引き裂かれるが、二人は、ある時までは電話も手紙も自由で、互いに愛し合っているという心理的な描写や葛藤はない。少年たちは、互いに一人はフラメンコのダンサーに、一人は闘牛士になるための学校と訓練に明け暮れ、やがて引き裂かれて行く・・・二人の孤児院時代での生活が健康的だかろうか?耽美さにかける。
また、大金持ちに一人だけ引き取られる過程も?な部分なので、これは、一人がジプシーであるためなどの人種的な問題を絡ませると、よかったかもと思えた。

エミリオ役の椿比呂花は、宝ジェンヌの中でも小顔でスタイル抜群だったが、少しも変わることなく美しく儚げな雰囲気をもっている。

ラフェエロ役の寿依千は、元OSKの男役らしい。歌もダンスも椿比呂花より上手く、特にフィナーレのマタドール風のダンスは格好よい。

孤児院の校長&闘牛学校の教師は、立ともみ
芸達者とは、この人のことか。舞台上の彼女の立ち姿は男役としての実力に裏打ちされて観ていて安心感がある。定年で宝塚を退団されたが、まだまだ、現役として充分。歌もダンスも台詞もすばらしい。

音楽では「ソル・イ・ソンブラ」(光と影)という曲がすばらしく、立とチャーリーの歌声から、椿・寿が歌い継ぐのが、光と影の見せ場となって素敵だった。

ちなみに今回の公演、株式会社宝塚舞台が協力をしているためフィナーレでは、総スパーンコールの衣装も登場して楽しませてくれた。

また、新耽美シリーズ(そういうシリーズになったらしい)第2弾が、2009年4月17-19日そごう心斎橋本店そごう劇場「月光のカンタータ」(出演:椿比呂花・真丘奈央ほか)が上演される。さてこちらは、東京公演は、あるのだろうか?

ミュージカル・プレイ
「情熱のパソドブレ」脚本・作詞・監修:吉峯暁子
音楽 鞍富真一
演出:植田岳裕
振付:大谷盛雄、立ともみ、はやみ甲
歌唱指導:真鍋みよ子
協力:株式会社宝塚舞台
プロデューサー:野住智恵子氏の日記は、こちら

出演:椿火呂花、寿依千、田淵法明、チャーリー西尾、立ともみ





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Last updated  November 26, 2008 07:52:57 AM
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