カテゴリ:歌舞伎
歌舞伎座で二月大歌舞伎を観てきました。
どの演目も役者も揃い充実した、とってもよい芝居でしたね。 あまりによかったので、11日の昼の部も行き、今月は昼の部、二回観ることに! 体力がゆるせば、もう一回観たかったかも♪ ○菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 加茂堤 賀の祝 桜丸 橋之助 八重 福 助 松王丸 染五郎 梅王丸 松 緑 斎世親王 高麗蔵 苅屋姫 梅 枝 三善清行 松 江 春 扇 雀 千代 芝 雀 白太夫 左團次 三つ子(松王丸、梅王丸、桜丸)が、三つ子らしく見えて、けんかの場面など”かわゆらしい”感じでしたね。考えてみたら皆、前髪立ちなんだなぁと・・三つ子の衣装と嫁の衣装(松葉、梅、タンポポと土筆の振袖)など、目の保養もできておもしろかったです! ただ、桜丸切腹の頃からなぜか記憶が飛んで行き・・・ではありました。 ○京鹿子娘二人道成寺 (きょうかのこむすめににんどうじょうじ)道行より鐘入りまで 白拍子花子 玉三郎、 白拍子花子 菊之助 京鹿子娘道成寺は、宝暦三年(1753)三月、江戸・中村座で、初代中村富十郎によって演じられたもの。 お馴染み「鐘に恨みは数々ござる・・」の長唄にのり、本日は、二人で踊る艶姿は、溜息が出る美しさ・豪華さに目を奪われた一時でした。 再演時には、かぶりつき席で観たためか、玉三郎丈ばかり追ってしまい、全体を観るゆとりがなかったのですが(ただ、手ぬぐいをゲットできたのは、うれしかった!!)、今回は、ちょっと離れた席(一階二等席前方)の花道近くで観たため、舞台全体を把握しながら、緊張感に溢れた二人の息のあった踊りを堪能することができました。 花道から菊之助が出た後、影のようにすっぽんから登場する玉三郎、そして、花道で踊る黒い振袖姿の二人、菊之助の初々しさ、玉三郎の妖しさ、「言葉はいらない」ほどの輝きとオーラにうっとりでしたね(*^^*) ふたりの花子が表と裏、陰と陽、姉と妹といった風情に、時には、乙女の情念の凄味を覗かせながら踊る様は、この世のものと思えないほど、次々と変わる衣装も本当に美しく、二人同時の引き抜きという早変わりの妙も楽しめました。 また、金の烏帽子の場での玉三郎丈の成駒屋型、菊之助丈の音羽屋型の二つを同時に観ることができたのも、ちょっと得した気分でありました。 浅草の時には、カットされていた、聞いたか坊主の舞尽くしのセリフも、今回は、ちゃんとあって、楽しむことができました。ちなみに、7日と11日では、少し違っていて、これも得した気分♪ ○人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい) 左官長兵衛 菊五郎 女房お兼 時 蔵 和泉屋手代文七 菊之助 娘お久 尾上右 近 角海老手代藤助 團 蔵 和泉屋清兵衛 三津五郎 家主甚八 左團次 鳶頭伊兵衛 吉右衛門 角海老女房お駒 芝 翫 三遊亭円朝の人情噺を劇化した作品ですが、わたしは、ほどよい笑いの菊五郎丈の文七が、一番好きかも。憎めないキャラがいっぱい出て来て、こういう人たちは、今でも結構いそうですなぁ。文七とお久坊は、きっとよい夫婦になると思いますです。ハイ! 本日のきもの:黒地に桜模様の小紋(桜の花弁の中に桜)に宝尽くしの袋帯、帯留は何にでも便利な真珠、銀狐の襟巻に梅模様の絞の長羽織。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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