カテゴリ:歌舞伎
お馴染み、「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」
こと伊達騒動の通し狂言を観てきました。 <通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)> 「花水橋」「竹の間」「御殿」「床下」「対決」「刃傷」 「竹の間」がつくと「御殿」での、 命をかけて若君を守る千松と政岡の思いが この若君あってこそというのがよくわかり、 お家大切のみでは、無いことが伝わってきます。 ちなみに、最近は、時間を短縮するためか 省略してしまう傾向のある「御殿」での”ままたき”を、 久しぶりに観ることができました。 玉三郎丈の”ままたき”での袱紗捌きと茶筅通しの 所作事は、無駄のない美しさで流れるようでしたね。 正岡と対決する適役の高貴な奥女中・八汐と、 知性豊かで清々しい裁き役・細川勝元と二役の仁左衛門丈は、 どちらの役もはまり役で素敵でした。 また、栄御前の歌六丈の高貴さ(正岡に連判状を渡すのは謎だが)、 沖の井の福助丈の「竹の間」での胸のすくような裁きの台詞が、 きりりと心に残りました。 <配役> 花水橋 足利頼兼:橋之助 絹川谷蔵:染五郎 竹の間・御殿 乳人政岡:玉三郎 沖の井:福 助 松島:孝太郎 侍女澄の江:新 悟 栄御前:歌 六 八汐:仁左衛門 床下 仁木弾正:吉右衛門 荒獅子男之助:三津五郎 対決・刃傷 細川勝元:仁左衛門 渡辺外記左衛門:歌 六 渡辺民部:染五郎 山中鹿之助:高麗蔵 笹野才蔵:松 江 大江鬼貫:由次郎 山名宗全:彦三郎 仁木弾正:吉右衛門 本日のきもの:宝尽くしの小紋に、八重桜の刺繍の名古屋帯。半襟も桜尽くしで、名残の桜と言ったところでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 13, 2009 09:32:56 PM
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