カテゴリ:歌舞伎
五月大歌舞伎の夜の部に引き続き昼の部も観てきました。
夜の部同様、こちらも華やか!! HPは、こちら ○歌舞伎十八番の内 暫(しばらく) 元禄10年(1697年)1月、初代市川團十郎が初演した荒事の代表作。 物語自体は、ナンセンスというか、 えぇってなものではありますが、まぁそれが江戸歌舞伎のおおらかと いった風情を楽しむという舞台でしょうか。 ちなみに鶴ヶ岡八幡宮に居並ぶ力士(大名のお抱え) を観ながら、江戸時代は、女性が相撲を見ることができなかった のよねぇと思い出しましたので、こうやってたくさんの関取り達が 芝居に出てくるのは、受けたのでしょうね。 海老蔵の襲名以来の当たり役で良く似合い、豪華でおもしろかったですね。 鎌倉権五郎:海老蔵 鹿島入道震斎:翫 雀 那須九郎妹照葉:扇 雀 成田五郎:権十郎 東金太郎:市 蔵 足柄左衛門:亀 蔵 荏原八郎:男女蔵 埴生五郎:亀三郎 小金丸:巳之助 大江正広:萬太郎 加茂三郎:亀 寿 局常盤木:右之助 家老宝木蔵人:家 橘 月岡息女桂の前:門之助 加茂次郎:友右衛門 清原武衡:左團次 ○舞踊二題 「寿猩々(ことぶきしょうじょう)」 能をもとにした義太夫舞踊。 富十郎丈がお歳に見えません。 猩々:富十郎 酒売り:魁 春 「手習子(てならいこ)」 こちらは、長唄ならではの華な舞踊。 娘お駒に芝翫丈なんですが・・ちょっと身体が固いかも。 ○盲長屋梅加賀鳶 本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで 河竹黙阿弥作。明治19年(1886年)の作。通商が加賀鳶(かがとび) 黙阿弥が名優・五代目尾上菊五郎のために書いた、明治期の江戸生世話物狂言の傑作。 幕開きが、「本郷通町勢揃い」の 町火消しと加賀鳶の喧嘩騒ぎで、はじまると、 威勢の良い掛け声とともに、加賀藩お抱えの火消し人足 「加賀鳶」が、花道の端から端まで勢揃いした喧嘩装束の粋のよさと 黙阿弥の美文調の名乗りの台詞が、何とも心地よい響き。 本筋は、悪党の竹垣道玄の犯罪と彼が、 御用になるまでなのだが、期待した「 竹町質店の場」 の強請り場がいまひとつで、楽しみにしていた 「もとより話の根無し草、嘘をまことに拵えて金を強請りにきた道玄・・・」 の名台詞「厄払い」も活きていなかったのは残念。 今回は、幕開きのかっこよさにほれぼれし、 最後の捕物で笑わせていただきましたと言ったところでしょうか。 天神町梅吉/竹垣道玄:菊五郎 女按摩お兼:時 蔵 春木町巳之助:三津五郎 魁勇次:松 緑 昼ッ子尾之吉:菊之助 虎屋竹五郎:海老蔵 お朝:梅 枝 御神輿弥太郎:團 蔵 道玄女房おせつ:東 蔵 伊勢屋与兵衛:彦三郎 雷五郎次:左團次 日蔭町松蔵:梅 玉 最後の「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」は、 上野で阿修羅展を見るためにお先に失礼をしてしまいましたが、 今回、江戸時代のもてけい、相撲取り(「暫」)、鳶「加賀鳶}と 揃ったというところでしょうか? そういえば、鎌倉権五郎も姿かたちが大きくて、 前髪立ちの相撲取といった風情がありますね。 「暫」も「加賀鳶」も花道を多用するため(舞踊二題も花道で引っ込み)、 花道横の二等最前列という席は、大変おいしい席だということを 確認した昼の部でもありました。 本日のきもの: 暑いので単衣の地紋おこしの小紋に、 一年ぐらい前に買ったのをすっかり忘れていた白鷺の刺繍帯を締める。 こちらの帯は前は菖蒲の刺繍。帯留は桃色サンゴの鯉。 鷺の餌にならぬように菖蒲に隠れる鯉である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 28, 2009 09:04:55 PM
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