カテゴリ:演劇・コンサート・ミュージカルなど
紀尾井町の料亭で新内を聴き赤坂サカスでお茶の後は、
帰宅予定だったのだが何故か途中下車(笑) 荻田浩一・演出のミュージカルが池袋芸術劇場・中ホール で上演中のことなので「オペラ・ド・マランドロ」を午後6時から観にいくことにする! 「オペラ・ド・マランドロ」公式HP 何の予備知識も無く観ていると、どこかで聴いたような台詞と物語・・・、 実はブラジル版、三文オペラなのだということに気がつく(遅)。 「オペラ・ド・マランドロ」は、 ブレヒトの『三文オペラ』を下敷きに 1979年ブラジルで上演されたヒットミュージカルだそうで、 1986年ルイ・ゲーラ監督により映画化もされた。 日本では、1990年7月日生劇場にて 宮本亜門の演出により『マランドロ』のタイトルで初演。 マックス役:田原俊彦、マルゴ役:杏子、タイガー役:うじきつよし、ルー役:高岡早紀 という配役で、上演したらしいのだが、記憶にない・・・(^^;; そして今回、19年ぶりに脚本・鈴木勝秀、演出・荻田浩一により上演。 1941年、第二次世界大戦を背景に 閉塞感とエネルギーが混じったブラジル・リオデジャネイロを舞台に うさんくさい男と女が、騙し騙され、 どうしようもなくなったらラテン精神宜しくノリノリの サンバ・ダンサーズと共に舞台と客席も巻き込んで踊りに踊ってしまえ・・ どこかきなくささを感じさせながらもおもしろ~い♪ まぁサンバに乗って踊り歌って楽しくいこうぜ~~踊ったもの勝ちだぜぇなのかも。 おそらく日本人には、にがてな分野と思われる ノリノリのラテン気質が、出演者の好演もあってか、 ブラジル的匂いも感じられた楽しい公演でありましたね。 ちなみに私も、着物を着ていながら踊ったのはいうまでもない♪ 配役がなかなか魅力的、何といってもツボは、 ヴィクトリア/杜けあきのぶとんだ化粧と演技、相変わらず上手い! そして、マックスの仲間:バハバス/東山義久とDIAMOND☆DOGSの 面々のダンスandダンスが何ともカッコ良いのだ。 タイガー/石井一孝のきざさもいいなぁ。好きだなぁ~(^^) マックス/別所哲也、ちょっとおっさんぽいのが惜しいが、 マックザナイフの歌は、抜群の歌唱力で聴かせ耳福♪ そして忘れてはならいのが、ジェニ/田中ロウマのおかま。 凄い筋肉を披露しながら、何ともチャーミングではないか。 舞台を〆るのは、シュトリーデル/小林勝也。 いやぁもう実際にいそうな感じの悪党ぶりが小気味いいなぁ。 演出では、 舞台上で舞台を演じるという二重構造の虚構の世界を、 ラテンの明るさと暗さのメリハリを生かしながら、 「ならずもの」たちの雰囲気を上手くまとめていたように思う。 ちなみに、内野聖陽主演の三文オペラ「ベガーズ・オペラ」より こちらの作品のほうが、わかりやすくて個人的には気に入ったかも。 ---------------------- ちなみに、◆マランドロとは・・・◆ “マランドロ”は「無頼漢」「ならず者」の意。 リオの下町に住み定職を持たずその日暮らしをしているといえば聞こえは悪いが、 粋でスタイリッシュな「ちょいワル」男たちのこと。 娼婦たちの稼ぎでヒモ暮らしをしたり密輸や売春に関わったりと詐欺師まがいのこともするが、 型にはまらない奔放な精神と行動力、そして独自の美学を持った自由人である。 ---------------------- マランドロの首領:マックス/別所哲也 マックスの愛人:マルゴ/マルシア シュトリーデルの娘:ルー/石川梨華 刑事・マックスの幼馴染み:タイガー/石井一孝 マックスの仲間:ジェニ/田中ロウマ シュトリーデル夫人:ヴィクトリア/杜けあき キャバレーの経営者:シュトリーデル/小林勝也 マックスの仲間:バハバス/東山義久 DIAMOND☆DOGS 森新吾・小寺利光・原知宏・中塚皓平・咲山類・TAKA アンサンブル 野島直人・小此木麻里・岡本茜・荒木里佳・JuNGLE スタッフ: 原作・作曲 シコ・ブアルキ 脚本 鈴木勝秀 演出 荻田浩一 音楽監督 長谷川雅大 美術 二村周作 照明 勝柴次朗 音響 山中洋一 振付 麻咲梨乃 衣裳 宮本宣子 ヘアメイク 馮啓孝 プロデューサー 池田道彦 企画制作 アトリエ・ダンカン 本日のきもの:夏の黒八丈に熱帯魚の麻名古屋帯。帯留は貝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 20, 2009 08:58:29 PM
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