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カテゴリ:お宝会
先日10月27日、
会員同士で今となってはいらない着物を持ち寄り、 お宝交換会 第1回を開催しました。 初めての試みでしたので、何かと心配でしたが、 提供されたお品がよかったお陰で、結果は大成功 どなた様もお気に入りが見つかったようで、ほっとしました。 自分はいらないと思っても、人は案外、欲しかったりしますね。 好評でしたので、 毎年一回の定例開催にしたいと思っています。 さてさて、それでも引き取り手がなく、 待ちぼうけとなったお着物もありました。 お嫁入り先を決めてあげられず、ごめんね。 私の力不足は申し訳なかったけれど、 物には全て、寿命があります。 君たちは、今まで十分に持ち主さんを楽しませてくれました。 今まで本当にありがとう。 そこで、たんす屋さんの出張買取を依頼しました。 こういうことは初めてなので、調査という意味もあります。 着物の買取屋さんは沢山あります。たんす屋さんもそのひとつ。 たんす屋さんは、店頭買取(自分で指定場所に持って行く)、 宅配買取(事前に段ボールを取り寄せ、指定場所に送る)、 出張買取(予約の上、自宅に来てもらう) の3方法があります。 楽なのは、出張買取ですが、条件があり、 ・買取は、正絹の着物と帯が、計10点以上あること ですが、素材不明の場合は、それでもOKとのこと。 但し ・値段がつくのは、正絹の着物・帯のみ ・羽織、道行、コート類は、正絹でも0円 ←「ゼロ」円です。 ・ウールや綿など絹以外は、着物や帯でも0円 ←「ゼロ」円です。 ・正絹の着物や帯でも、物によっては0円のこともある ←「ゼロ」円です。 ・値段がつかない物でも、希望があれば、引き取りはできる。0円で。←「ゼロ」円です。 ということを、事前電話でしっかり言われました。 それを理解した上で、出張買取を依頼しました。 さてさて結果は……… 着物50枚出して、1枚のみ2000円 全部で50枚程度出しましたが、 値段がついたのは、左によけた赤縞の紬だけ。 しかも、2000円。 査定者さんに聞いたところ、ダメな理由は、 ・全部小さめで、今の人は着られない、売れにくい ・シミ、痛みがあり、着るにはお手入れしてお金が掛かるから、売れにくい とのこと。 実は、たんす屋さんで購入して3150円のタグ付きの帯も出しましたが、 ・作業場で再度チェックし、丸洗いにかけ、検針チェックにかける必要があるため ということで、0円。 0円で引き取ったものも、商品として出すんでしょ? と聞いたところ、 ・やはり再度チェック、丸洗い、検針チェックにかけるので 0円で引き取ったものでも、数千円の経費が掛かっている、 とのことでした。 確かに、着物リサイクルのお店では、 たんす屋さんのように、丸洗い・消毒済みの処理をしてから 店頭に並ぶものもあれば、 一般的には、引き取ったまま、デロリンと吊るしているだけ というお店も多いです。そういうお店は、若干安め。 それを考えると、経費としては、妥当なのかも知れません。 検針チェックについては、新品で仕立てあがった時も、 やはり金属探知機で、全体を検針チェックするので、よくわかります。 私が以前いた呉服屋でも、 たとう紙に包む前に、全てのお品を検針チェックしてました。 たま~にあるんですよね。針が潜り込んでいることが。 以上の会話は、世間話の延長でもありましたが、 査定者さんは、すらすらペラペラ、慣れてるんです。 よっぽど毎回(一日何度も?)、しゃべり慣れていると感じました。 値段がついた赤縞の紬は、大きいといっても、 私(身長165cm)にはちょっと小さい、微妙なサイズ。 これが2000円なら、残った山にも 同程度の良いものがあったのでは? と感じました。 結局、0円で引き取って、経費を掛けても1050円以上で売るわけですから 売れれば利益でますよね。 その0円の山も含めて、全部で2000円、と考えたほうが納得できます。 お支払い方法ですが、 現金なら2000円、商品券なら4000円(2倍!)とのこと。 但し その商品券は、たんす屋のみ、 しかも、使用できるお店とできないお店がある、 デパートに入っている店舗は、経理処理が違うので、使えない、 等など、意外に面倒。 その上、1000円券のみなので、2000円だと、1000円券が2枚。 500円券にしてくれたら、会員同士で分けられるのに、 全く不便なことです。 今回、2000円は会の運営費にさせて頂きます。 会員の皆様、誠にありがとうございました。 今回のことで学んだこと、 着物は作った瞬間から、その人だけの寸法になるので、中古です。 しまったまま、仕付け糸がついたままでも、 時間とともに糊が浮き、シミも出ます。 着物のためには、まずは着てあげましょう。自分で。 それがもう無理なら、着てくれる方に譲りましょう。 できれば、自分の死後に、不本意な人に渡るより、 自分の意思で、渡したい人に渡しましょう。 子供も孫も姪もいない私ですが、 自分の寸法に合う人を、いつもさりげなく探しています。 勿論、着物好きであることが、一番大事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.03 14:36:44
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