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カテゴリ:着物道場
何度かお出掛けにも利用している
リサイクル着物「リバーストーン」で、前回、お買い物をしました。 2012年12月20日 木クラス 44回目 谷中・古民家ランチと下町散策 戦利品は、ビロードの道行。 以前から、ビロードの道中着を探していました。 悩みは、まずビロードをどうするか。 切りビロードにするか、輪奈(わな)ビロードにするか、 反物なら、20~30万。仕立て代や裏を入れれば、 追加で5万位でしょうか。 リサイクルであればいいけど、そんなラッキーはないし。 と、思っていたら、なんと出ました! こういうのが、リサイクルのすごいところ。 リサイクル、最高~ ビロードの道行。散歩ネコにはちょっと高い、6千円。 全体の色は薄く、部分的に濃いところがあります。 実物は、もっと落ち着いたワインレッド系です。 第一希望は、道中着ですが、 リサイクルで6千円なら、道行もokです。 リバーストーンで6千円は、気分的には6万円の決心。 ここで気になるのは、「これは、何ビロードなのか?」という問題。 お店の人は、「切りビロード」と言っていましたが、 どうも、「切りビロード」と「輪奈ビロード」が 混在しているような手触り… ビロードとは、簡単に言うと、 表面がパイル状に毛羽立った織物をいいます。 日本には、16世紀に南蛮貿易の一環として輸入され、 織田信長、上杉謙信ら戦国武将に愛されました。 ビロードのマントを纏っている絵姿など、 きっとご覧になっていると思います。 輪奈ビロードは、毛羽立ちを、ループ状にしたままのもの。 昔は、ほそ~い銅線を通して、ループを作ったそうですが、 今は、それより細い化学繊維の糸を通して、 ループを作っているそうです。 切りビロードは、そのループを切って、バサバサにしたもの。 バサバサといっても、極小世界の話ですよ。 色んなHPがありますが、一例として 輪奈織、ビロード織について お店の人は、「切りビロード」と、断言していましたが、 針を通してみると、ほそ~い輪っかを潜る部分があります。 これって、ループ状ですよね? それが、画像でいうと、色の薄い部分です。 部分的に濃い柄のところは、針は掠るだけで、潜りませんでした。 ということは、 色が薄いところは、輪奈ビロード? 濃いところは、切りビロード? 混在型って、あるんでしょうか? リサイクル品は、こういう時、身元が不明なので、困りますね。 リサイクルって、難しい 身元といえば… 衿にタグをつけるのは、最近はあまりないですね。 20年以上のものだと思います。 下の段に、「WAKKANAI」(稚内)と、刺繍してあります。 北海道から、来てくれたんですね。なんだか、愛おしいです。 この道行には、ちょっした購入秘話があります。 実は、お店で、ひなげしの君が迷っていたんです。 彼女の可愛らしい雰囲気に、このお色はとても似合っていました。 ただ、ちょっと長めで、身丈直しをすると、1万5千~。 せっかくお安く買っても、お直しでそんなに掛かっては、 勿体ないです。 そこで、ひなげしの君が、手を放した瞬間、 暗闇で目を光らせていた散歩ネコが、ササっとゲット! しかし… 裄がでな~い! 散歩ネコの裄は、1尺8寸3分(約69.54センチ)なんです 裄直しは、いつもの呉服屋さんで4800円なんですが、 見てもらったところ、そもそも縫込みがない、とのこと… 4800円だったら、直せばいいし、 それでも反物から新品で作るより安いし、なんて、 甘く考えていた散歩ネコに 天の怒りの蹄鉄が落ちたのでした… リサイクルは、怖いです… 似合う人から奪ってはいけない、という教訓でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.08.15 15:28:09
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