着物でお出掛け会　～千駄木きもの倶楽部　　　　とにかく着物でランチ・お散歩・街歩き

今日はお出掛け記録ではなく、
着付けのあれこれについてです。

「着付けなんて簡単」「昔の人は、みんな着物だった」等々、
巷間では言われていますが、
半分アタリで、半分ハズレです。

確かに、昔の人は、みんな着物でしたが、
これほど補正はしていませんでした。
戦後の高度成長期頃から厳しくなりはじめ、
シワ一本、タルミ一つ許されなくなったのは、
意外と最近です。

散歩ネコは、
作りすぎない、でも、だらしなくない、
モデルさんじゃない、でも、旅館の仲居さんじゃない、
大切な人に会っても恥ずかしくない、
でも、お散歩でドンドン歩ける、
そんな「綺麗な普段着の着付け」が好きです。

だから、「ちょっとのシワやタルミなら、いいじゃない」という
「ほどほど派」です。
だって、普段着なんですから。
ロボットみたいな補正なんて、大嫌い。

とはいえ…

綺麗な着付けの人を見ると、やっぱりいいなあ、と思います。
秘訣を聞くと、やっぱり、「基本は補正よ」とおっしゃいます。

そこで、和装プラについての考察。

洋服でも和服でも、ブラはつけずに、
イタリア製の「ルックマジック」というものをつけています。

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これを上・下も合わせて、数種類、20枚前後持っていて、
一日中・一年中、着ています。夏用は薄い生地になります。
散歩ネコは、胸にボリュームがややあるほうなので、
寝ている時に胸が邪魔になります。
以前は、睡眠中は「夜用ブラ」というのをつけていました。
でも、ルックマジックに出会ってからは、
夜も昼も、洋服でも着物でも、こればかりです。

肩紐なし、ワイヤーなし、ホックなし、細かいサイズなし…、
あ～楽です。もう戻れません。
しかも、寄せて上げることができます。

ただ、鎖骨の下、胸の上は、どうしても肉が薄いので、
この上に着物を着ると、胸元が貧相になってしまいます。

そこで、第１の和装プラ。


普通の和装ブラ。
前開きで、ファスナー式なので、着脱も楽々。

鎖骨の下に、うす～いパットが入っていますが、
役に立っているのか、いないのか…、不明。

はじめて使った和装ブラなので、いいのか悪いのかわからず、
こんなものかな、と思っていました。

でも、胸を寄せる機能は、ルックマジックのほうがいいんです。
これでは、わざわざ和装ブラを使う意味がない。

そこで、第２の和装プラ。


「美しいキモノ」監修の和装プラ。

「大きな胸の人に最適」という宣伝をしているお店もあります。
ストレッチが少なくて、それが胸を抑えるのでよいらしいです。
欠点は、フロントホックなので、いちいち留めるのが面倒なこと。
でも、第１の普通ブラより、こちらのほうが安定しました。
後ろ姿を見ると、かなりロングタイプなのが、見えるでしょうか。
そのため、ボリュームのある胸でも、落ち着きます。

それでも、胸のボリュームと、アンダーバストに差が出るので、
胸のボリュームの下に、
ハンドタオルを三つ折りして、更に二つ折りにして、入れてます。

このプラにも、鎖骨の下に、うす～いパットがついてます。
役に立っているのか、いないのか…

そこで、第３のブラ。


「胸の小さい人用」という宣伝文句の和装ブラ。

胸のトップから、鎖骨まわりから、肩まで、
しっかりパットが乗っています。
パットは、胸のトップの上からだけです。
胸のトップの下は、ただの布一枚だけ。
思い切った作りになっています。

この和装ブラ、胸のサポート力は、ゼロです。
胸は全く抑えません。
胸の上に、パットを乗せるためだけにあるようなプラ。
後ろ姿を見ると、パットがやや浮くほど厚いのが見えるでしょうか。
まさかの厚みです。
でも、毎回、脱脂綿をセットするのは大変ですから、
このほうが、ずっと楽です。

これが、散歩ネコの鎖骨まわりに、ピッタリなんです～。
うさぎの耳みたいで、意外と可愛いです。
「うさぎちゃん」と呼んでいます（*^_^*）

胸の大きい人用ブラだと、
胸は抑えるけど、鎖骨まわりがスカスカ。

胸の小さい人用のブラだと、
鎖骨まわりはふんわりするけど、サポート力がない。

そこで、合体させてみました。


「胸の大きな人用ブラ」＋「胸の小さな人用ブラ」の合体

笑っちゃうでしょ？　　私も、人様にはとてもお見せできません。
ある日、こっそり使って、お出掛けしてみました。
そしてすぐに、お出掛けメンバーさんに指摘されました。
「いつもと違う！　シワがない！」

よく見破りましたね～。
いつもはどれほどシワだらけだったんでしょうか(^_^メ)

それ以来、ずっとこの合体式でやっていますが、
心配なのは、ブラ２枚重ねなんて、
日本の夏を乗り切れるのか、ということ。

夏までに、もっといい方法を考えようと思っていますが、
着物歴30年でも、まだこんな段階なんです。
自分が納得する着付けって、
本当にいつか辿り着けるんでしょうか。

そもそも、散歩ネコは「ほどほど派」なんですが、
ここまでするのは、なんだか、道に迷っているような・・・

でもやっぱり、綺麗な着付けの人を見ると、
いいな～と思っちゃうんですよね。

メンバーの着付けが綺麗すぎるのも原因なんだと思います。

それにしても、着物の下が、こんなふうになってるなんて、
着物に憧れている女子や、男性たちには、ショックでしょうね。
着物がすたれていくのも、わかります。

ここはひとつ、皆さん、「ほどほど派」でいきませんか？
日本中が、ほどほど着付けになれば、怖くないっ！