|
カテゴリ:着物道場
久しぶりの着物道場です。
本格的な夏を控え、夏物の準備をしています。 毎年気になっていたのが、使いにくい付け帯(二部式帯)のこと。 この帯は、金魚柄で、とても気に入っています。 ネットで購入。 お裁縫好きの方が、「あくまで、素人の趣味として」という但し書きで 販売していたものです。 洋裁用の生地なので、本当の絽や紗ではありませんが、 透け感があり、盛夏向きとなっています。ポリエステル製。 色も柄も気に入っているのですが、 今となっては、散歩ネコは、付け帯が嫌いなんです(>_<) 余計な紐がつくし、お太鼓の大きさを変えられないし (変えられる形状のものもあります)、 ブワブワしがちで、キリっと決まらない気がします。 そこで、付け帯を、普通の名古屋帯に戻してみました! 付け帯の全体。 胴回り(紐付き)、お太鼓(手先付き)の、2点。 この金魚と水文、水草の柄が好きなんです(*^_^*) 夏っぽいでしょ? 付け帯を、分解したところ。手先も一つのパーツになります。 さて、どこが足りないか・・・ 一番使いやすい名古屋帯と、揃えて置いてみます。 頭の三角部分と、胴回りが足りないですね。 自宅にあった帯芯。 帯を洗い張りに出した時の、袋帯の帯芯です。 その一部を切り取って、三角部分、胴回りの足し布にします。 上が、三角に使う部分。 下が、胴回りに使う部分。幅を半分に切りました。 足し布の帯芯を、垂部分と、胴回り部分に縫い付け(ミシン掛け)、 かんぬき留め(三角の根本を縫うこと)をしたところ。 持ち上げると、こんな感じ。 それらしい雰囲気、ありません?! 手先にも、足し布を縫い付けました。 長さも十分あります。 洋服の上から、ササっと結んでみましたが、バッチリ(^_^)v キチッとお太鼓が決まります。 分解してみてわかったことですが、 この付け帯、中は帯芯ではなく、洋裁用接着芯でした。ビックリ。 でも、帯の仕立て方がわかれば、 気に入った生地で、帯が作れるわけだから、これは知りたいところです。 一時期、着物先輩の「短い帯は、付け帯に」という言葉を丸呑みし、 数本の帯を、付け帯にしました。 殆どが、母や伯母からのお下がりでした。 切る時は(実際は、仕立て屋さんですが)、本当につらかったです(T_T) でも、付け帯にしてわかったこと、 それは、散歩ネコは、「手結びが一番好き」ということです。 クリップ結び、改良枕(教材枕)など、 色々やった上で、わかったことです。 経験したからこそ、わかったことなので、 今までの経験に感謝しています。 手結びの、お太鼓の下線をキュッと結ぶ時の気持ちよさ。 胴回りの、空気を送るポンポンという元気が出る音。 やっぱり、好きだなぁ~。 これからは、短い帯は、付け帯ではなく、 生地を足して、手結びのままで使おうと思います。 もし、付け帯を検討している方、ちょっと待って。 もうちょっと、色々試してみませんか。 ご自分に合う着付け方法が、まだわかってないだけかも知れません。 現在の悩みは、他の付け帯を、どうしたらいいのか、ということ。 今回の帯は、ポリだし、お安かったし、 失敗しても精神的ダメージが少ないと思い、チャレンジできましたが、 他の付け帯は、正絹だし、大好きな母や伯母のお下がりだし、 自分でいじるのは、すごく怖いです。 ああ、一つ解決すれば、また新たな悩みが・・・(@_@) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.05.13 15:33:31
[着物道場] カテゴリの最新記事
|