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カテゴリ:着物道場
引き続き、替え袖のお話です。
下準備は、昨日までで、完了(^o^)丿 今日は、袷の半無双の仕立て方。 まずは、普通の袷用、無双の仕立て方。 【1】替え袖 無双(袷用・二重) 袷用 無双(表・裏の二重)の替え袖 上部 外側も内側も、襦袢地の表側が見えます。 二重になってるわけです。 どちらの仕立て屋さんに依頼しても、同じはずです。 【2】半無双 袖口と、振りから見えるところだけ、二重になっていればいいので、 その部分だけが二重、本体は単衣になっています。 生地が節約できますが、それよりも、軽いのが嬉しい。 半無双 Aタイプ 右袖 全体像 半無双 Aタイプ 右袖 袖下のアップ 通常の袖と同じように、 袖下の余った生地(専門用語がわからず、すみません)は、 自分の正面にくる向きに倒されています。 半無双 Aタイプ 右袖 袖下を中心に広げたところ 色がわかりにくいですが、折り返し部分は、 正面側に倒しているので、勿論、後ろ側はスッキリ。 半無双としては、正統派な仕立て方。 こちらのお仕立ては、上野の鈴乃屋・本店さん。 無双も半無双も、同じ5000円。単衣なら4500円(当時)。 数年前のことなので、今は違うかも・・・ 資格を持ったプロの和裁士さんによる、全て手縫い。 半無双は、まだまだ少数派。 どのスタッフさんも理解しているわけではないので、 もしご興味ある方は、散歩ネコまでご一報下さいませ。 替え袖に慣れているスタッフさんをご紹介いたします。 【2】半無双 Bタイプ(左右の区別なし) 半無双 Bタイプ 右袖 全体像 半無双 Bタイプ 右袖 袖下のアップ こちらは、折り返しの生地も、表地が見えてます。 半無双 Bタイプ 右袖 袖下を中心に広げたところ その1 ひえ~っ! 折り返しが、前後に広がってます! こんな袖、初めて見ました・・・(@_@) まさかの、左右兼用?! でも、意外といいかも。 そもそも、半無双自体が、 「人には見えないところは気にしない」という実用重視のものなので、 半無双である以上、こういう掟破りな仕立てもあるのかも。 袖に、左右があるって、知らない方、意外に多いんです。 半無双 Bタイプ 右袖 袖下を中心に広げたところ その2 こちらのお仕立ては、青山のえり華さん。 料金体系はシンプルで、 袷(無双、半無双)、単衣、全て3500円(当時)。 ミシンと手縫いの併用。 えり華さんのお店の方針として、 「正絹の替え袖、中表、半無双」を全力で宣伝しているので、 スタッフ全員が半無双を理解しています。 ご安心してご注文をどうぞ。 お好きな正絹襦袢の、必要分だけの購入も対応しています。 えり華さんは、 普通の正絹を洗えるようにする啓蒙活動はしてないので、 洗えるように改造するのは、 自己責任で、ご自分でなさって下さいね。 どのタイプでも、 最後に、自分の好きな位置にマジックテープを付けます。 既製品は、メーカーにより、テープ位置が違います。 一つ買ったら、スペアを一生買い続けることになるので、 その意味でも、自分で自由に作ったほうがいいのなか、と思います。 次回は、保管方法です(^o^)丿 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.07.31 08:02:32
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