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着物でお出掛け会 ~千駄木きもの倶楽部    とにかく着物でランチ・お散歩・街歩き

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「着物でお出掛け会」は、
会費制・会員制の趣味のサークルです。

「着物を着て、お出掛けする会があればいいのに・・・」

呉服屋さんや着付け教室によくある、営業目的でなく、
定期的に、継続して、開催する会があればいいのに・・・
流派や派閥のないサークルがあればいいのに・・・

どこにもないので、 作りました(^o^)丿

2010年11月、ご近所4名の1クラスで船出。
今年の11月で15年目。現在3クラス。

会費により運営しています。
営利目的の物品販売ありません。

「お出掛けはしたいけど、
 呉服屋さんの営業目的のお出掛けには
 もうウンザリ」という方、
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2018.01.01
XML
カテゴリ:着物道場
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今日は久しぶりの、着物道場。
ちりめんなどに多い、
ヨレヨレ、フニャフニャ根性なし帯の、
自分なりの対応方法です。

素人の自己流ですので、
和裁士さん達、どうか笑って許して・・・


***********************************


そもそも、なぜ縮緬(ちりめん)生地の帯は、フニャフニャになるのか。

縮緬は、元々、撚(よ)りを掛けた糸を織って、
更にお湯を通して、わざわざ撚りを戻して、
出てきたヨレヨレ(シボ)を楽しむものなので、
フニャフニャで当たり前ともいえます。

それを帯にする場合、
帯芯を起毛にすると、引っ掛かりが出て、生地が安定するともいいます。

そして、今回の課題。

その1. 胴の2巻目のフニャフニャをハード芯で補強する。
ソノ2. お太鼓のタレ先のフニャフニャ(袋状)をキチっとさせる。


**********************************

課題 その1 

まずは、同の2巻目をしっかりさせるため、ハード芯で補強します。


この帯は、ネットで購入。
仕立て上がり(完成品)、新品・未使用。
色も柄も好み、寸法も自分にピッタリ!

しかし~、届いてガッカリ~

とにかく、フニャフニャ。
散歩ネコの人生のように、張りがない。
この状態で完成品、芯も入っているんですよ~。
どんな芯なの~(T_T)

頑張って着用したこともありますが、
締めにくい帯は、結局、使わなくなる。
なんとか、使用できるようにしたい。



自作帯の時に使う、洋裁用の接着芯のハードタイプを、
胴回りの2巻目にあたるように、位置を決定。

印をつけているのは、時間の経過により自然に消えるチャコペン。
小道具も、最新をチェックしておくことが大切。



自作帯は、名古屋スタイル(前幅をはじめから半分にしている)。
裏地をつけなくていいから、生地の節約ができます。
でも、この帯は、開きスタイル。タレ先から手先まで、開いています。

いつものやり方と違うから、面倒~、
とは思うけれど、帯を生き返らせるために、頑張る!



中にハード芯を入れるので、裏地を外します。
あ~、面倒~。

全部外すか、該当する部分だけにするか、いつも迷いますが、
今回は、該当する部分だけ。

開けてビックリ。
手ぬぐいのような、ペラペラ芯でした。起毛どころではない。
これって、芯っていうかな~。
店頭で手触りを確認できてたら、絶対に買わなかったな。



該当する部分を外し、裏地をペロ~ンとめくり、
ハード芯を当てます。
ハード芯の裏は、アイロンを掛けると接着します。
手前が、ハード芯。

このハード芯は、生地問屋さんに行って、
「一番硬い接着芯を下さい!」と、メーター買いしたもの。
カチカチです。



無事に接着完了。
しっかりした2巻目になりました。
裏地を元に戻します。
両側を縫い留めます。

ここで、ちょっと問題発覚。

予定では、ぴったり戻るはずだったのに、
裏地の幅が、短くなりました。
表は変わりないのに。

多分、アイロンを当てたので、
表と裏の生地幅が変わったのだと思います。
元々、伸縮率が違ったのでしょう。
これは、やってみないとわからないこと。

そこで、裏地の両端を5ミリずつ出して、縫い留めました。
手直した部分から、5ミリずつ広がっているのが見えます。

伸縮率による誤差は、自分直しでは、よくあること。
今まで沢山失敗してきたので、それが活かせてよかった。


******************************************


ここから、課題その2。
タレ先のたるみを取ります。



画像ではわかりにくいですが、
お太鼓のタレ先の生地がたれて、ブヨブヨになっています。
特に、裏側の生地が、表地よりも下に出ています。
これを、「袋になってる」といいます。
許せん。


タレ先を開けます。
ああ~、これは、表側と裏側がつながっているタイプでした。
だから、尚更、袋になりやすかったのかな。

散歩ネコは、表と裏を切り離す方法なので、ここもハサミで裁断。
帯芯も、表側と裏側の2枚となりました。


タレ先に補強するハード芯を選びます。
先程の2巻目を補強する時にも使いましたが、
使いかけの生地には、寸法のメモを書いています。

一見、面倒のようですが、これがないと、
「これは足りるかしら?」と、毎回毎回、
採寸ばかりに時間が取られます。すごいストレス。
色々やってみて、
こういう準備をしていることが、仕事をスムーズに進めるコツのようです。


元々の芯が、表と裏と、2枚あるので、
補強芯も、2枚にします。
1枚でもいいですが、生地がちょうどあったので。

上が、表側をひっくり返したところ。
下が、お太鼓の裏側。


いきなり縫い留めるのは心配なので、
上から下へ、何度もなぞって、たるみを取ります。
画像はないですが、平置きだけでなく、
着ている時のように、タテにもして。

ここでゆるみが出ると、また袋になってしまうから、もう必死。
何度も繰り返します。

とはいえ、やりすぎると、生地が引きつれて、それもダメ。
縮緬の扱いは、本当に難しい。


一番大事な、タレ先のカド。

生地のたたみ方にもルールがあって、
どちらを先に折り返すか、その順番も大切。
持っている帯を見て、確認。

こういうポイントポイントを守っていれば、
たとえ自己流の「なんちゃって和裁」でも、
それなりに、きちんと帯に見えます。

スタンド型アイロン台を作業台にしています。
よく使う位置に、手ぬぐいを当てて、汚れたら交換。
今は、ネコ柄手ぬぐい。


仕上げは、外側から、「なんちゃってくけぬい」で、
縫い目が見えないように。

こうして説明すると、
自分のいい加減さが身に沁みます・・・



完成!
これで、今年はガンガン締めて行こう!

それにしても、面倒だった・・・

着物を着ていると、
ここをちょっと直したいとか、ここをちょっと変えたいとか、
ちょっとのことが、沢山でてきます。

でも、いちいち呉服屋さんに直しに出すのは、意外と手間。

自分でできればな~、早いしな~、楽だしな~
と、シンプルな気持ちから始めた「自分 de お直し」ですが、
道具を揃えたり、材料もいるし、
ぴったり使い切るわけではないし、ハンパ物はでるし、
糸だって、各色いるし、生地に合わせて、絹もポリも綿も必要。
散歩ネコの家のあり様ったら、すごいです。

ハード芯だって、買う時は、メーター単位なのに、
今回は幅31cm×8cmしか使わなかった。
残りどうするって、ことになります。
散歩ネコの家には、こういうハンパ物ばかり。
もう管理が大変。

それを考えると、呉服屋さんに持っていて、
「これお願いね」と、お金を払ってやってもらったほうが
よっぽど楽だと思います。

なのに、なぜ自分でやるのかというと、
散歩ネコの場合、着物や帯の仕組みを知るのが楽しいから、
この一言につきます。

ふと見回すと、
まるで、職人(なんの?)の仕事部屋のように、
材料と道具だらけになってしまったリビング・・・
どんなに掃除をしても出てくる、糸くず、生地の切れ端・・・

このあり様を見ると、
「簡単だから、やってみて!」とは、とてもオススメできません。

でもでも、ご興味ある方、是非是非チャレンジしてみて下さいな。
確かに面倒、でも、それ以上の楽しさですから!





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最終更新日  2018.01.05 13:51:47



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