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カテゴリ:散歩ネコの番外編
ブログのアップが渋滞していますが(こればっかり)、
今日は、着物買取を依頼した時のお話を。 去年の12月、いらない着物を持ち寄って、 譲渡会(お宝会)をしました。 第7回 お宝会 2018年12月4日(火)根津 自分はいらなくても(もう着なくても)、 人にとっては新鮮だったり、 こういうの欲しかったの! ということもあります。 会内のみ、メンバー同士、商売ではないので、 格安、激安、正絹のお着物一枚千円から。 帯締め・帯揚げなど小物は、100円から。 値段は自由に決められます。 偶に、無料ということもあります。 最後はどうしても、 売れ残り、かといって、今更、持って帰りたくない、 というお品もでます。 自分がいらなくて、人が見てもいらなくて、 それで残るなら、着物の価値としては諦めましょう。 散歩ネコが自宅に引き取って、まとめて処分(捨てる)! という建前。 捨ててよいものだけ、会場に置いてってもらいます。 でも、時を変えて、翌年にまた開催してみると、 見に来るメンバーも変わるので、 去年は売れ残ったものが、お嫁に行けたりします♪ これって、とっても嬉しい。 それでも、建前は、「売れ残りは処分」です。 責任持って、 他人の着物を預かっているわけではありません。 以前、お宝会の残り物を、 たんす屋さんに見てもらったことがありました。 第1回 お宝会 2011年10月27日 この時は、お宝会での売れ残り、50枚でした。 結果、50枚のうち、値段がついたのは、1枚のみ2000円。 う~ん。 8年経過して、 今年は、話題のバイセルさんに来て頂きました。 いや~、そんな社名、8年前は知らなかったよ~。 その結果は 今回、見てもらうもの。 1箱に10枚入り。3箱で、計30枚。 着物、帯、羽織、道行。 バイセルの鑑定人(営業?)、到着! とても若いっ! 20代? さっさと広げ、衿、袖、裾の写真を、 パッパと撮ってゆく。 とってもシステマティック。迷いがない。 研修しっかり受けてる感じ。 留袖は、開けたら閉める! 決断が速い! せめて、撮影してっ! ドンドン撮影。 落款もしっかり撮影。 全部を撮影したところで、本部(?)へ画像送信。 そこでは、着物を買いたい業者さんが、沢山待ち構えていて、 画像を見ると同時に、値段が付くそうです。 あぁ~、この子たちは、いくらなの~。 おしゃべりしている間に、ラインが届く。 その間、数分? 結果発表。 計30枚のうち、値段がついたのは、 右の11枚。総額で1000円。 一枚90.9円。 散歩ネコの母方の本家から回って来た伯父の髭紬。 ゼロ円。 スマイルか? この髭紬、一番期待していたんだけどな~。 人間国宝でも、まだ生きてると安い、 亡くなっても、多作な人のは安い、 寡作でも、有名じゃないと安い、 一般的に、留袖、喪服、道行、羽織、男物、名古屋帯は、 ほぼ全滅(ゼロ円)、 余程の名品でなければ、とのことでした。 名品でも、小さいと×、 現代人寸法でも、シミ・汚れがあると×、 落款・証紙は、ないよりはあればいいけど、 あっても無名は高くはない、等々・・・ 人間国宝でも安いというのに、 普段着が中心の会のお着物、そりゃあ90.9円でしょうね。 落款入りの江戸小紋も、90.9円とは・・・ 無名だから。 テレビで、「こんなに~!」と喜んでいるCMは、 あれでよいのか? 意外に良い値がついたお品は、 元の持ち主にお返ししようと思ってましたが、 これでは、来てもらう交通費がもったいない。 結局、買取はやめて、お帰り頂きましたm(_ _)m 着物の買取屋さんを呼んで、いつも思うことは、 自分が最後まで着倒すのが一番よい、 手放す時は、出来れば、 着てくれそうな方にお譲りしたい、ということ。 毎回そう思います。 チャンチャン ~ 着物の、その後 ~ お宝会の残りは、 建前は、「処分(捨てる)」ですが、 散歩ネコは、着物を捨てることが、どうしてもできない 人の着物も。 できれば、着物の形として着て欲しい、 そこで、お宝会などしているわけです。 それがダメなら、せめて生地として、利用して欲しい。 そこで、小物作りをしている友人に見てもらっています。 それでも残れば(残るのよ~) ちりめん細工の会などに、寄付しています。 そこでもきっと、使い切れないお品が出ているでしょうね。 会に限らず、この現代で、 どうすれば着物の人生を全うさせてあげられるだろうか。 いつも考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.03 23:20:58
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