きものあれこれ大和撫子　　★楽天バージョン★

着付けの学校や教室は沢山存在します。
その学校によって、着付けの方法、使う小物、帯の結び方など、
色々と違いがあります。
もちろん、違いがあって当然です。
着付け自体も、母から子へ受け継がれていったものですが、
それでも、親戚のやり方が入ったり、嫁に行った先のやり方が
入ったりと、変化もあったかと思います。

ま、それは良いんです。
お互い、違いは認め、良いところを誉め合って
更に良い着物文化が築ければいいのですからね！

さて、今日は出張着付け。
本日のお客様、某大手着付け学院で学ばれた方でした。

「習っていた時、怖かったんですよ～。先生たち『下手ねぇ』とか
　言うし、怒るんですよ！」
とのこと。

それはちと信じがたいですが、やっぱり先生も人間ですから
キツイ先生もいるとは思いますが・・・
でも、生徒に向かって「下手ね」はないでしょう。
下手だから、出来ないから習いに来ているんですからね＾＾；

私の教わった先生は９割方「誉め殺しタイプ」でした。
ま、生徒様からお金を頂戴して教えているのですからね。
生徒は宝物です。
明らかな誉め言葉は、有る意味裏があって気持ち悪かったですが・・・

私も完璧な人間ではなく、
時に、人様に物事を教えるなんてとんでも恐ろしい仕事を
していると思うことがあります。

でも、生徒さんは私の子どもと同様に
出来ないところは伸ばしてあげられるように
自分の中で、色々と言葉を選んで、一呼吸置いて、
生徒さんに気持ちが伝わる最適な言葉掛けを心がけています。

もちろん、私も結構厳しく、ダメだししますが、
キビシイのと怖いのは違いますよね！
（ここも分かって欲しい部分なんですけどね＾＾；

正直、今日のお客様の話は同業者として心が痛みました。

「着物が好きだから、着付けが好きだから、習い続けました」
とのことですが・・・
好きこそものの上手なれこれにめげずに、是非着物を好きで着続けて欲しいと思いました。