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テーマ:着物(543)
カテゴリ:着物ネタ
衣紋道って言葉、聞いたことがありますか?
いわば、茶道や華道と同じく、着物の道を表す言葉です。 あまり馴染みはないかも知れませんね。 私は習っていた学院で、衣紋道の名取になりました。 が、実際には衣紋道というのは 十二単等の装束の着付の際の方法という意味で 使われますね。 「高倉流」と「山科流」とありまして、実際の着付の 違いは、茶道の裏千家と表千家との違いほども ないかと思います。 このあたりは細かいお話ですし、私も十分に語れる程の 知識はないので、割愛させて頂きますが、 ちなみに皇室で十二単等の着装の際は、どちらの方法を 使うかというのは、交互だそうですね。 前回は山科流だったら、今回は高倉流という具合だそうです。 さて、話は戻りますが 衣紋道という位ですから、日本の装束の着付というのは 本当に奥が深いものです。 自分の着付でさえも、例えば毎日同じ着物と帯と、小物を 使って着付をしていたとしても、その日によって 着上がりって違いますよね! それは、体調は毎日同じではないということ。 補正の具合、紐の締め加減、など、 どんなに着慣れている人でさえも、その日によって しっくりこないな~と感じることがあるものです。 そして、毎日、何かしら得ることがあると思います。 「あぁ、今日はこうすればよかった」 「この前はこうだったから、今日はここに気を付けたら良くなった!」 など、そういうことの積み重ねが大事であると思っています。 以前は日常着だった着物ではありますが、 日常着だった頃の着付と、今、昭和の半ば以降~平成にかけて 着物の着付や目的も変ってきていますね。 平成の今、お稽古事として着物を習うこと。 もちろん気軽に着られれば良いですよね。 でも、その為には日々の積み重ねは必要です。 洋服だって、小さい頃に練習して、着られるようになったんですよ。 きっと忘れていることでしょうけど。 そして、ただ着物を着るだけではなく、 着物を着て日本人としての心を感じること、 一つの動作から、色々なことを学び取ることを 私は大事にして行きたいと思って、まだまだ未熟ながらも 指導させて頂いております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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