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2007年01月09日
カテゴリ：着物ネタ
昨日は成人式。
美容師さんも、着付師さんも、皆さん朝早くから、 素敵なレディたちのために頑張りました！ 私も早朝から着付に伺いました。 私の場合、個人のお客様のご依頼を受けることが殆どでして、 特に成人式の場合、お母様の着用された振袖を着付けることが 殆ど！ これ、素晴らしいと思いませんか？ 今流行の柄や色ではないとしても、 その着物には、皆様の思いと愛情がたっぷり詰まっています。 お母様のお着物を着上がった姿は、 見ているお母様も感無量の様子。 昨日も、１件目のお客様は おば様の御着物でした。 （お母様の御着物着用予定でしたが、羽織ってみたら裄が全く 短く諦めたそうで） ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ さて、昨日は街中でたくさんの振袖姿のお嬢様 拝見しました。 今年は、雑誌から飛び出したような振袖もあれば お母様のお下がりかと思うレトロ感あるものも。 以前のような「今年は赤が流行！」とか そういうのはあまり感じられませんでしたね。 例年より着崩れて困っているお嬢様も 拝見しませんでした。 （以前、帯が背から外れているお嬢様をみかけ 直したことがあります＾＾； 着付する側も、成人式に向けて特訓されたことでしょう！ もちろん、私自身の反省点にも生かすつもりで 着付のポイントを拝見しておりましたが、 おはしょりの短い、あるいは後ろの処理が気になりました。 前姿は、おはしょりは帯の下線から人差し指１本程度 長さを取るのが基本です。 もちろん、着物の丈の問題、お客様の身長のバランスも ありますので、その辺り加減しながらですが、 帯の下からおはしょりが見えない方もいらっしゃいました。 その逆で、今度は後ろのおはしょり。 ココの処理は、振袖の際はとっても重要！ かなり目立ちます。 キレイに整えるのが難しい場所です。 特に立矢・お文庫系の帯結びでは、きれいに整える 必要があります。 逆にお太鼓系の帯結びの場合、後ろのおはしょりは キレイに長さ保って出るならば出してもかまいませんが、 お太鼓のたれの中に収めたほうがキレイです。 またすっごく気になった方がおりまして、 立矢系の帯結びだったのですが、 枕を当てる手先の帯、柄じまいの部分が中央に出ていて どうみてもバランスも全体的に悪いですし、 私たちも帯を結ぶ際に、羽の部分に裏を出すことが ありますが、手先の柄じまいは見えないように処理します。 どうしてそういうことになったのか・・・ 多分、その着付師は、勉強会なりで覚えた帯結びを 無理に行ったからでしょう。 帯といっても、長さ、質感、違います。 折角事前に勉強して覚えても、その結びが帯の性質から 出来ないことがあります。 また、帯結びは、お客様のお持ちの御着物全体とのバランス、 お客様の身長や雰囲気とのバランスもあります。 だから、私も、帯結びに入りますと 無心になって、帯と対話しながら、イメージを作りあげて 仕上げて行きます。 事前にこの結びを・・・と用意していったとしても、 全く違う結びになることも多いです。 私たちは、ある意味アーティストですね！ 長くなりましてゴメンナサイ。 色々と熱くなってしまいました＾＾； お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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