きものあれこれ大和撫子　　★楽天バージョン★

着物って、高いですよね～！

だって・・・万単位、十万単位ですものね。

洋服だってブランド物は高いですし、似たような価格設定だと
思わなくもないのですが、日常、私たちが着るような洋服ですと
数千円、数万程度でしょうか。

それに比べると、やはり着物の方が高いですかね・・・

でも、漠然と、価格だけではいえないものがあるんですよね。
お店によっては、そんなに良い品じゃなくても、
「これは10万の小紋です」というところもあるし、
「これは10万」といわれれば、やっぱり10万なのです。
正絹の小紋の反物で10万というのは、業界的には安い方ですが、
そうはいっても10万は、我が家の一ヶ月の家賃と変わりませんしね。

10万の小紋を一反作るためにかかる作業時間や工程、
そして一人の職人さんではなく、数人がかりで仕上げることも
ありますから、そういうことを考えると、10万の反物が売れても
職人さんの手取りはそんなに多くないでしょう。
このように考えると、少し、着物がなぜ高いのか、分かりやすいのでは
ないかと思います。

最近は高級スーパーと呼ばれる、紀ノ国屋や成城石井などありますが、
確かに肉も野菜も、近所のスーパーよりは高いですよね。
でも、近所のスーパーで100円で買うほうれん草と、高級スーパーで
298円のほうれん草では、色・美味しさ・そして鮮度が違います。
これが分かる人が、高級スーパーで買い物をするのだと思います。
実は、意外なことにも、近所のスーパーで「安いから沢山購入」して
鮮度が落ちてしおれたりダメになったりして無駄にするよりは、
何倍も高い高級スーパーで、少しでも美味しく食べられて、日持ち
するほうが無駄が少なく、案外経済的だったりもします。

着物も、リサイクルショップが増えましたし、
ポリエステルの着物ならかなり安いですが、
結局はいつか、あなたの手を離れるときが来ます。
私も、着付を習い始めた頃、数枚のポリエステルの着物を購入しました。
必要だからです。でも、結局着付学校を卒業する頃には、ポリの着物より
正絹の方が着心地がよいことが分かり、今ではあえて好んでは着ません。

そういうものの価値、着物だけでなく、日常にあるありとあらゆるものの価値。
それが分かるようになるのは、沢山の失敗があるからかもしれません。
そして、ただ、高い！と思って毛嫌いするのではなく、
案外チャレンジしてみると、新しい発見があるかもしれません。