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テーマ:着物(542)
カテゴリ:着物ネタ
先日、友人の能楽師が嘆いておりました。
お弟子さんが 「謡の本をめくる手は右手と決まっている」と言ったのだそうです。 確かに、右手でめくると、美しく見えるそうです。 でも、そうしなければいけないという決まりではないとのこと。 特に能や伝統芸能の世界は難しい!と 世間一般の人は思ってしまっており、 でも、そのように壁を作ってしまっているのは 私たち一人一人なのではないかと感じました。 これは着物の世界でも言える話なんですよね~。 「着物には決まりごとが多い」と思う方が多いと思います。 確かにTPOなど、ある程度の決まりはあります。 特に冠婚葬祭の場では、決まったTPOは大事だと思います。 しかし、これも「決まりごと」と捉えるのではなく コーディネイトの指針と捉えれば、決して難しくないと思うのです。 昔の人は、気候や風土によって その土地にあった着物を着ていました。 気候に応じて合わせ方を変えていました。 それが自然とTPOとなって定着したのです。 他にも着付けも「絶対にこうしなければならない」という着付けの方法は ないと言っても過言ではないでしょう。 着物1枚着る方法も、実は多種多様です。 着付学院やお教室によっても、違います。 着付けも、元々は着物が日常着だったから 家族が着るのを見て真似て覚えたものです。 不幸にも、戦争のために着物を着ることが許されなくなり、 自然と着付けができない人が増えてしまったがために、 戦後、沢山の着付学院が誕生しました。 着付けの方法も、どれもあくまでも一つの手段と捉え、 着物のコーディネイトも、最低限のお約束を指針と捉えれば 決して難しくありません。 ただ、最近はネットも普及し、着物の本も沢山出てきていますが、 残念ながら「こういう回答は好ましくない」と思うことも情報として 沢山流れています。 どれもあくまでも一つの意見と捉え、 自分の中で情報整理することも大事ですね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月11日 20時11分53秒
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