きものあれこれ大和撫子　　★楽天バージョン★

ゴールデンウィークも終わり
やっと日常が戻りつつあります。

ゴールデンウィークは、何処にも行かず・・・
でも、ちょっと仕事とはかけ離れた趣味に力を入れたり
あとはひたすら休養の日々で・・・

でも、なんか今ひとつ、つまらなかった。

というか、物足りなかったのです。


さて、そんなゴールデンウィークのリハビリも兼ねて？
お世話になっているIさんのところで
着付のボランティアをしてきました。

無償で、着付ですが、
お金を頂く、頂かないは関係なく、妥協は致しません。

やっぱり報酬を頂いた方が助かりますし
ありがたいですが、

今回は無償。

だからこそ、純粋に「やっぱり着付の仕事は楽しい！」と
思ったのかも知れません。


私がこの仕事を始めたのは、
何となく成り行き・・・だったのです。

私、着付けに関してはコンプレックスというのか、
下手だという負い目があり、自信がなく、戸惑うばかりでした。

でも、やるからには一生懸命やりたい！

最初は心臓バクバク飛び出しそうな程でしたが
次第になれて来ました。

でも、慣れは怖いのです。
慣れると、そこでとどまってしまいます。

ちょっとあるトラブルがあり、
常に上を求めよう、同じお客様だったら回数を重ねる毎に
前回よりも良かった、次回は更に良くなったと言ってもらえるように
努力してきました。

それでも、壁があり、躓きました。

そんなとき、笹島先生に出会い、今に至りますが
先生に出会ってから１年ちょっとですが
毎回、着付けをすることが楽しくて楽しくて、仕方がありません。


未だに、毎回、課題があり、反省もします。
本当に重箱の隅をつつくような、細かい内容だと思いますが
今の技術には満足はしません！

もちろん、今は今のベストを尽くして着付けをしていますが
もっと良くなるように、もっと満足してもらえるようにと
毎回積み重ねています。

着付が終わってからも、
自分の目で細かいチェックはしますが、
それでもその日一日、最後まで崩れないか、大丈夫だったか
気になるものです。

着付けの満足度って、何？

と考えたときに、写真雑誌のモデルさんのように
シワ一つなく美しい着付が大事かというと
そうではないと思うのです。

写真をとる一瞬だけ、キレイならば良いという
モデルさんとは違い、
着物をお召しになる方は、着物を着て動きます。
動いているうちに、多少の緩みというのか
シワは起きると思います。

モデルさんのようにキレイで崩れがなくとも、
ギュウギュウ苦しければ動けませんし、
着物を着て具合が悪くなったというお話も
沢山聞きます。

それでは困るのです。

また着物は着ているうちに、多少のシワができるものだと
思います。

それは、人間の体温を感じて、
絹が息吹くからでしょう。

また動くことで、多少のシワは生じますよね。

それはそれで、美しいシワです。

まぁお客様の着物に対する思いは色々ですので、
満足の基準は様々だと思います。

一人一人のお客様の要望に応えながらも
「着物を着て楽しかった、思ったよりもラクだった」
と思ってもらえたらと思っております。