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夕食の途中から始まった吐き気が治まる様子がないので、夜11時近くなって、弟子猿(9歳)を
連れて総合病院の夜間救急外来へ行きました。 病院では遅い時間にもかかわらず、私たちよりも先に診察の順番を待っている人が何人もいまし た。 私たちが受付を済ませた後からも、交通事故に遭った若い男性が歩いて待合室に入って来ました。 顔や足にたくさん傷があり出血していましたが、怪我の程度が軽いのか、しっかりとした足取り で、付き添いの家族とも普通に談笑していました。 男性の真新しい白いスニーカーは、赤く血に染まっていました。 息子は、次々押し寄せてくる吐き気にぐったりして、私にもたれています。 夫も心配顔です。 事故に遭った男性に話を聞こうと、警察の人が何度も待合室を出入りしています。 物々しい雰囲気。 高熱で苦しそうな赤ちゃんの泣き声。 慌しく走り回る看護士さん。 まるで戦場の様です。 しばらくして、名前を呼ばれて診察室に入ると、めがねの奥に優しい微笑を湛えたお医者さんが 穏やかに迎えてくれました。 待合室の緊迫した空気から一転して、夫も私も息子もほっとしました。 丁寧な問診。触診。 症状は深刻ではないようです。よかった・・・ 「他にご兄弟は?」と聞かれ、姉子猿の事を伝えると、変わらぬ優しい笑顔でお医者さんが、 「ウイルス性胃腸炎の場合ご兄弟にもうつるので、台所用の漂白剤あるでしょ?あれを100倍 に薄めてね、そう!100倍♪それをお姉ちゃんに飲ませてあげてください(^ー^*)」 ----- しばし沈黙の後 ----- 夫と私「・・・|||( ̄д ̄;)(~◇~;)|||飲ませ・・・る・・・??」と聞き返すと、お医者さんは慌てて大 きく首を振り、 「(≧□≦)ノ"違うちがう~!!100倍に薄めた液で絞ったタオルで共用部分のテーブルとか ね、拭いてくださいって言いたかったの。飲ませたら死んじゃいますから。だめだめ。」 夫と私「(v。v〃)(^O^;)はぁ~はっはっは・・・、はぁ。。」はぁ~、びっくりした。。 お医者さんがおっしゃるには、ここ何日か夜間救急外来に子供の患者さんが引っ切り無しに来て いて、実は昨夜も一睡もしていないそうです。 確かに、めがねの奥の優しい目元は、かなりお疲れのご様子。 お医者さんは、本当に、本当に大変なお仕事。。 ニュースでは度々、病院の患者受け入れ拒否や医師不足の報道を目にしますが、先ほどの殺伐と した待合室を思い出すと、少人数での対処はきついなと実感しました。 お医者さんが電子カルテをプリントアウトしようとすると、運悪く用紙切れ。(TдT) 先生が看護士さんを呼ぶと、必死の形相で飛び込んできて、 「なんで入ってないかなぁ~!!(`◇´)」とプリンターをぺチッと叩いて、嵐のように駆け回 り、用紙を補充してまた飛び出して行きました。 お若いけれど、どんと肝が据わって頼りがいのある雰囲気の方でした。 一日分のお薬をいただいて会計の順番を待っていると、先ほどのお医者さんが診察室から出て来 られました。 私達の後の患者さんの処置も終わり、ちょっと一息のようです。 夫に気さくに声をかけ、談笑しています。 今まで何度もいろいろな病院の夜間外来のお世話になって来ましたが、夜間のお医者さんは皆、 一様に事務的で、急いでいて、無愛想なのが当たり前と思っていました。 夜間だし、お疲れなのだと思いつつ、でも何だかロボットみたいな印象を受けました。 今日のお医者さんは、会計が終わって帰る私たちを深夜の病院玄関で笑顔で見送ってくれました。 思いがけず、温かい人間味に溢れた先生に出会えました。 こういう事は、ドラマの中だけの事と思っていましたから、驚くと共にとても嬉しかったです。 テレビでお馴染みの湯浅弁護士にちょっと似ているお医者さん、どうぞ御身体大切に。 ありがとうございました(^ー^*)
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