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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
他医療機関のドクターからの入院依頼の電話は、院長に繋ぐことに決まっている。
それは例え院長が、外来診療中であったとしてもだ。 院長が休みの日に限っては、診療部長兼副院長のM先生に電話を回すことになっている。 でもって、院長も副院長も休みの水曜日は、もう一人の副院長のN先生に出てもらうのだ。 この日は、院長も居るし診療部長兼副院長のM先生も居るので、最悪院長は外来診療中で、 話を聞くことができない場合は、院長から指示されてM先生に回すのが通常だ。 総合病院のドクターからの入院依頼の電話を後輩さんが取ったのは、午後の3時半過ぎだった。 当然、マニュアルどおりに院長に回した。が、院長はまだ外来診療中だった。 院長:「じゃね、わたしからってことでM先生に回してください。」 ・・・いつものパターン。。。 後輩さんは、M先生のPHSに電話を回した。・・・・が、 M先生:「えー入院?えっと、今ちょっと・・・・病棟で手が離せなくて、んーと、どうしよー。 悪いんだけど、その電話セクスィー先生に出てもらってくれる?」 ・・・・た、たらいまわしかよ!!! 後輩さん:「ど、どうしたらいいですか?」 おいら:「ってかさ、セクスィー先生だって、さっき外来ほっぽりだして病棟に紹介状書きに 行っちゃってたよ。」 この日入院となった患者さん、が、検査してみると合併症が発覚、このままここでの治療は不可能 と判断し、入院を取りやめてすぐ専門病院に入院の手続きを取っていて、セクスィー先生が紹介 状を書き上げた段階で救急搬送することになっていた。 後輩さん:「えー、どうしよー。」 おいら:「でも、もう出てくれるのはセクスィー先生しかないんだから、回しちゃえ!」 ・・・後輩さん、先生に断る隙を与えないように捲くし立てるように話すと、強引に電話を つないでしまった。 おいら:「なんかさ、今日ってこんな電話多くない?」 後輩さん:「ですよねえ。朝も院長が入院依頼の電話受けてたし。昼もあったし。。。」 おいら:「でも、断ることになるのかもね。対応出来る部屋がないんじゃ受け入れられないし。」 後輩さん:「こんなこと言っちゃあれですけど、M先生がおかしかったですよ。」 おいら:「何で?」 後輩さん:「M先生、『入院依頼』って聞いたとたん、あせってんですよ。」 おいら:「そりゃ焦りもするよ。担当入院患者ダントツだもの。これ以上受けもったら身がもた ないでしょー。」 入院依頼の電話は、セクスィー先生が受け入れることに決めたのだが・・・・、その後なぜだか キャンセルとなってしまった。 ひ、人騒がせな。。。。 でも、院内での電話のたらい回しも、勘弁してほしいもんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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