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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
先週からワケあって連休を取っていた常勤医のせっかち先生、今日から復帰予定だったのに、
今朝出勤してみると、総務さんからのメモがそれぞれのデスクに。 『せっかち先生、今週の金曜からの出勤に変更です。』 あちゃー、せっかち先生ったら、長~い連休になっちゃったねぇ。ってか、今夜は夜勤の予定 だったのに、一体誰が代わるんだか。。。 ま、たぶんこういう時の交代要員は医局では下っ端のセクスィー先生なんだろうけどね。 っていうか医局でも交代要員だけれど、外来でも医事課でも、それは同じのようで・・・。。。 朝電話を取った先輩が、カルテを片手に受付サブ担当のおいらの横の電子カルテのところに やってきたと思ったら、 先輩:「ちょっと相談が。。。」 おいら:「はい?何ですか?」 先輩:「これ、先週○○クリニックからの紹介の新患さんなんだけど。」 おいら:「ああ、せっかち先生が受けた患者さんですよねぇ。それが何か?」 先輩:「実は、○○クリニックのドクターから今電話があって、その初診の際に実施した検査の 結果を知りたいってことなんだけど。」 おいら:「へー。で?」 先輩:「結果がないんですよ。カルテにはまだ。」 おいら:「ああ、そっか。せっかち先生がお休みだからだー。」 ○○クリニックのドクターとせっかち先生はツーカーの仲ということで、良く紹介患者がある。 で、先週せっかち先生が休暇に入る直前の水曜に外来受診された患者さんは、その日に検査を 実施したのだが、検査を担当した先生は非常勤の為今日はお休み。でもって、検査結果はたぶん 即日でせっかち先生に報告されなかったのか、まだカルテにはない・・・ということはせっかち 先生が確認してはいないということなんだろう。。。 おいら:「ってことは、たぶんせっかち先生のレターボックスじゃないですか?まだ結果見てない ってことですよねぇ。」 先輩:「あっ、そうですよねぇ。ただ、○○クリニックの先生もせっかち先生が休暇を取ってる ことはご存知だったんだけど、患者さんが●医院のドクターのご家族だってことで、早く結果を 知りたいらしくって。。。」 おいら:「じゃ、とにかくせっかち先生のレターボックスに結果報告書が入ってるか医局に行って 確認してきます。」 メッセンジャー役のおいらが、即医局へ走った。 思ったとおり、せっかち先生のレターボックスに、検査の先生からの報告書が入っていたので、 一旦回収し、事務所へ戻り先輩のところへ。 おいら:「ありました。じゃあファックスしちゃって良いんですか?」 先輩:「なんだけど、不用意にファックスして良いものかと。。。」 おいら:「ダメなんですか?」 先輩:「一応本当はせっかち先生か、または検査の先生に・・・。」 おいら:「でも、お二人とも今日は居ないし。検査の先生も今週は来ないですよー。別の検査の 先生も明日じゃないと。。。」 先輩:「じゃ、誰かドクターに確認したほうが。。。。」 おいら:「医局には誰も居なかったです。」 先輩:「だったら、外来担当のドクターの誰かに確認してもらってからのほうが。。。」 おいら:「んー、今日は外来の出足が遅いんで、診療の途中で見てもらえるかも。」 先輩:「じゃ、そうしてもらってくれますか?」 今日の外来は院長と診療部長、そしてセクスィー先生の三人。。。 当然だけど、せっかち先生の穴埋めは下っ端のセクスィー先生に頼むしかないって感じ。。。 外来の看護師さんにお願いして、セクスィー先生の診療の谷間を狙って直接お願いに行こうと 思っていたのだが、こういうときに限ってタイミングが合わなーい! 仕方なく、カルテに検査結果を添付して、 『○○クリニックより紹介の患者さんですが、検査結果を知りたいと○○クリニックより電話あり。 担当医せっかち先生&検査のI先生不在です。ファックスしてしまってよいでしょうか?確認 願います。』 とメモを付けて、カルテを診察室の外に置いておいた。 少し時間を置いて様子を見に行くと、あれ?セクスィー先生の診察室の前に置いておいた例の カルテが既に消えてる! ということは、セクスィー先生がさっきのメモを読んでくれたってことだよなぁ。。。 でも、事務所に返事はないし、カルテも戻ってこないし。。。 そーっと診察室を覗きに行くと、あれぇ?セクスィー先生、居なくなってるうううう。。。。 例のカルテは、診察室のブックスタンドに置き去り。。。 読んだかどうかすら解らない状態。。。 と、テクテクと廊下をこちらに歩いてくるセクスィー先生発見。 おいおい、どこに消えてたんだよー。 おいら:「せんせ、例のカルテ、見てくれました?」 セクスィー先生:「え?どれのこと?」 おいら:「せっかち先生の患者さんの件でメモ付けて出しておいたんですけど。」 そう言いながら、一緒に診察室へ。 診察待ちの患者さんのカルテと一緒にされていて、メモもまだ見てくれていなかったようだ。 なのでカルテを渡して、さーっと事情を話すも・・・、 セクスィー先生:「そんなこと、わたしに言われても解らんよ。」 おいら:「え?でも、今日はせっかち先生が不在ですし、検査の先生も今週はお休みですし。」 セクスィー先生:「わたしが担当医から頼まれてるわけでもないことだし。それは本来は担当医か 検査の先生じゃないと。そういうもんだろ?」 おいら:「・・・なんですか?」 セクスィー先生:「そうなの!そういうものなの。だからわたしに言ってもしょうがないだろ。」 ・・・・なんだか、すっごいネチネチ甚振られている気が。。。 ってか、言い方がめちゃくちゃ棘がある。。。もっと言い方あるだろーよーーっ!! おいら:「じゃ、せっかち先生が戻ってこられるまで待たないといけないんですか?患者さんが ●医院の院長のご家族のなので、○○クリニックの先生も早く結果をお知りになりたいのかと。」 セクスィー先生:「へー、●先生の家族なんだ、この患者。」 おいら:「はぁ、○○クリニックからの紹介ですし。」 セクスィー先生:「え?○○クリニックからの紹介なの?」 おいら:「そうです!(それ最初に言ったろ!メモも読んだやろ、今さっき!)だから・・。」 セクスィー先生:「なんだ、じゃ、いいじゃん!ファックスしたって。」 おいら:「え?良いですか?」 セクスィー先生:「うん、いいんじゃない。」 だったら最初からそう言えよー!ってか、最初においらはちゃんと言ったぞ!○○クリニックから の紹介の患者さんだってこと!!!!メモにも書いておいたし、さっと読んでたじゃん!! むかっ!!!(怒) なんだかこのままじゃ、腹の虫がおさまらない!!! おいら:「じゃ、そうさせてもらいます。ありがとうございました。」 そう言うと、カルテと検査報告書を受け取った。 この時セクスィー先生は、診察室の壁に背を付けて立っていた。おいらはセクスィー先生の右横 に立ち、扉に背を向けていた。カルテを受け取ったわけだから、後は診察室から出て行くだけだ。 先生は次の患者さんが待っている。 おいら:「ああ、せんせ!」 セクスィー先生:「ん?」 おいらの呼びかけにセクスィー先生がこちらに視線を向けた。その目をじっと見てからおいらは、 両方の口角をキュっと上にあげると、にやっと笑い、右手の人差し指を立て、すっとセクスィー 先生のお腹のベルトの下あたりを指し示し、ズバッと一言! おいら:「開いてる!」 そしておいらはくるっと背を向け、診察室のスライドドアを開けセクスィー先生を残し診察室を出た。 同期さん:「えええー?きむぽんちゃん、それでズバッと言っちゃったんだ!」 おいら:「言ったさ!言ってやったさ!」 事業部Yさん:「マジっすかー!」 おいら:「だって、トイレから戻ってきたらしくって、ずっと全開だったんだもん!」 同期さん:「いつ気づいたの?」 おいら:「先生が診察室に向かって廊下を歩いてきたときに、すぐ気づいた!」 事業部Yさん:「で?先生は?ど、どんな反応だったの?」 おいら:「おいらが指さして『開いてる!』って言ったらさ、さっと視線をそこにやって、たった一言。」 同期さん:「?」 おいら:「 『あ゛っ!』 だって。」 事務所で同期さんと事業部Yさんに、怒り心頭で一気に話すも、二人は大爆笑!!! ふんだ! ズボンのチャック全開のまま患者の診察せずに済んだんだから、ありがたく思え!ってんだい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年02月16日 00時04分30秒
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