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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
メッセンジャー役の場合、本来は忙しくて自分の仕事が出来ないのが普通なのだが、今日は午前
で外来がほぼ終わってしまった。(午後の予約が無かったようで・・・。) こういう水曜日も珍しい。 だから、医局に併設されている図書室へ登録仕事に出向いたわけだが、誰も居ないだろう時間を 狙って行ったのに、この日の外来担当医のせっかち先生とセクスィー先生が二人揃って居やがる。 しかも、セクスィー先生にいたっては、持病の頭痛が酷いのか、奥のソファで頭抱えて顔色悪っ。 出直すのもなんだしと、大人しく図書室の電気をつけてパソコン起動、図書の登録をしていると、 頭痛が落ち着いてきたのか、ソファから移動したセクスィー先生、程なくして電子カルテのタイ ピングの音が図書室にも聞こえてきた。 新刊登録を済ませ、返却図書を片付けていると、本棚の埃が酷くて咳き込んでしまった。 あまりの汚さに、手が真っ黒だ。病棟にはたきを借りに行くと、看護部長が『すぐヘルパーさん を呼ぶわ!』と言ってくれた。 そんなに大掛かりに掃除をする気は無いので丁重に辞退をしたかったのだが、ほんとにすぐ ヘルパーさんが二人で図書室へ来てくれた。 『手伝います!』と言うも、『医局を掃除するのは我々の仕事だから。』とヘルパーさん。 遠慮なく甘えることにし、お礼を言って図書室を出ようとすると、『これ、どうしたら良いです?』 とヘルパーさんがダンボール箱を持ってきた。その中には一冊の雑誌が。 手に取ると、あーれまぁ、水着のお姉ちゃんが表紙の所謂成人雑誌ってヤツじゃないですか!! をいをい、いったい誰が図書室に隠すようにしてこんな雑誌を置いたんだか。 医局の誰かなのは解かるが、さて、ゴミ箱にインしてあるわけじゃないから勝手に捨てて 良いものか。。。。 図書室と繋がっている医局へ入ると、せっかち先生の姿は無く、電子カルテで書類作成中のセク スィー先生だけだった。 おいら:「図書室にあったんだけど、これって先生?(とセクスィー先生に雑誌を見せた)」 セクスィー先生:「ん?あー、いや、違う。俺じゃない。」 おいら:「じゃ、せっかち先生?」 セクスィー先生:「んー。。。」 おいら:「となると、伊達めがね先生とか?」 セクスィー先生:「あー、そうかもね。伊達めがね先生じゃないかぁ?」 なるほど、やっぱ若いヤツの仕業か!!(←決め付けてるし!) そらドクターだって人間だものな。こういうの見たいときもあらぁなぁ。。。 妙に納得してしまって、その雑誌をぺらぺらめくっていると、、、 おうっち!!! おいら:「セクスィー先生、た、大変だ!」 セクスィー先生:「な、何何?」 おいら:「ふふ、袋とじが、開いてるぅ!(笑)」 セクスィー先生:「あ゛あ?」 おいら:「ほらほらぁ!」 そう言って、セクスィー先生の前に袋とじの中身をオープンすると、チラ見のセクスィー先生。 おいら:「袋とじ、綺麗に開いてる。伊達めがね先生ってこんな丁寧に袋とじ開けるタイプかぁ!?」 セクスィー先生:「さ、さあな。」 おいら:「先生っ!!びっくりだ!!」 セクスィー先生:「え?今度は何?」 おいら:「袋とじもう一箇所あった!しかもこっちはカッターで開けてる!ほら!」 セクスィー先生:「・・・。」(←またしてもチラ見のセクスィー先生。) おいら:「先生、折角だから(この雑誌)持って帰る?元気出るよ!」 セクスィー先生:「いらねえよ。」 おいら:「そんな遠慮せんと良いのに。みんなには内緒にしておくさかい。」 セクスィー先生:「遠慮じゃねえって。」 と、そこへ非常勤の検査の先生がやって来た。 たぶん、20代の先生は、医大からの派遣で、週一回の勤務だ。身長に比べて顔がやたらと大きい ので、この際『大顔先生』と名付けよう! 医局中央の電子カルテの前で雑誌を見ながら談笑(←うーん、この場合談笑とは違うなぁ)する おいらとセクスィー先生に注目する大顔先生。 そりゃ仲間に入れてあげなくてはね!(←だから、どーしてだよ!) おいら:「大顔せんせ、良いものありまっせ!」(←どこの商人だってんだ!) 大顔先生:「なんですか?(ニンマリ)」 おいら:「へへへ、袋とじ、ばっちり開いてるから。」 大顔先生:「え?袋とじ?」 おいら:「セクスィー先生要らないって言うから、図書室においておくんで後でじっくりどうぞ。」 大顔先生:「あ、ど、どうも。」 セクスィー先生:「いるか、そんなもの!」 おいら:「んとに、やせ我慢はカラダに良くないよ。」 セクスィー先生:「大体なぁ、こっちが恥ずかしいわい!」 おいら:「へ?なんで?」 セクスィー先生:「普通なぁ、そんな嬉しそうに袋とじ開いてるからって見せにくるか?」 ・・・おいらのこと、普通じゃないっていつも言ってるの、どいつだよ!! セクスィー先生:「俺の前で袋とじをペラペラめくって楽しいか?」 楽しいさ!! 見たそうな顔してんのに、プライドなのかチラ見しか出来ない先生が可笑しくて可笑しくて!! セクスィー先生:「あー、恥ずかしい。めちゃくちゃ恥ずかしい。俺が恥ずかしい!」 ・・・なんで先生が恥ずかしがるんだよ!? でもって、大顔先生を味方につけようとして、やったらキャンキャン吠えるんなよ! 大顔先生、どっちかって言えばおいら側のヒトなのに!大顔先生は袋とじ見たい顔してたのに。 おいら:「わかった、解かりました。おいらお邪魔でしょうから退散しますよ。」 セクスィー先生:「はあ?」 おいら:「おいらが居なくなったらこっそり見てくださいよ。ふははははー。」 バタン!!!(←医局のドアを閉める音) んとに、袋とじっていったって、さほど過激なものでもなかったのにさー。 そもそも、10分前までは頭痛で具合悪いって言ってたくせに、めっちゃ元気じゃん!! ・・・・ 『恥ずかしい』とか言っておきながら、結局『袋とじ』は元気の源なんだねぇ。 ただ、今だから思うんだけど、あの袋とじの開け方、たぶんせっかち先生なんじゃないかなぁ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年03月30日 23時48分34秒
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