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2009年04月13日
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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
自分ではあまり自覚していなかったのだが、

おいらは“超”がつくほどのポジティブシンキングの持ち主らしい。

いつの頃からか、あまりに周りにのヒト達から言われるので、気づいた。

 『おいらは、かなり“ヒト”と違う考え方をするんだ。』

ってこと。。。

そして、ポジティブ故に、他人から疎まれることも、他人を傷つけることもあることを知った。

だからといって、おいらが変われるわけではないことも、解かってる。

ただ、自覚しただけなんだ。

 『ヒトは皆、結構繊細だったり傷つきやすかったりするんだ。』

って。





さて、前日の日直で、浮上していた“キナ臭い話”であるセクスィー先生が担当する患者さんの

家族の話。

やはり、早速トラブルの火種が降って来た!!



発端というか、最初にこの火種を知ったのは、実は2週間前だった。

おいらが受付当番の日、この患者さん(Aさん)が母親とやって来た。

セクスィー先生の外来診療日ではないのでなんだろうと対応すると、

まず『公費負担に関する診断書をセクスィー先生に書いてほしい。』という。

ちょうど公費の更新時期になっていたので、それに関してはすんなりお受けした。

が、次の台詞に耳を疑った。

Aさん母:「で、家族会議で主治医を変更してもらうことにしました。」

おいら:「・・・はい?といいますと?」

Aさん母:「今度は副院長に主治医をお願いしたいんです。次回の予約を取らせてください。」


・・・・えっと、どうなってんの????

おいらからすると、この親子とセクスィー先生との関係は良好だと思っていた。

娘のことで母親と面談することもあったし、母親が先生を頼ることも多かった。

突然の電話にも先生はよく対応していたことは知っている。

なのに、なんで突然!???


おいらが即答できることではないので、先輩に助けを求め一緒に対応してもらった。

病院(医事課と外来看護課)の対応としては、

『まだ副院長が正式に主治医ではないので、予約を取ることは出来ません。なので、副院長の

外来日の受付時間内に来院していただいて、受付で副院長を指名してください。受付順で診察と

なります。』


つまり・・・病院側からすると、

“『患者が主治医変更を申し出てきた!』なんて、ドクターの神経&プライドを逆なでするよう

なこと、ドクターに直接言えるわけないだろ!だから、患者が患者の時間等の都合で今の主治医

の外来日に受診できなくなったから、仕方なく受診しやすい曜日に受診した。結果いつの間にか

主治医が変更になった。”


患者さんにしてみたら不誠実な対応だとはわかってはいるのだが、今の職場はどういうわけだか

ドクターを必要以上に奉る体質のようで、こんなナシクズシの展開を用意するしかなかったのだ。



が!!ここで問題が一つ。。。。


セクスィー先生と副院長は、外来担当日がかぶってるんだよなぁ。。。



それが月曜日なのだが、月曜に来院してしまったら、セクスィー先生にだってすぐバレるじゃん!

でもって、前日の日直で突然この母親から電話が掛かってきたわけで。。。

そ、そりゃもうセクスィー先生に主治医変更依頼の件も隠しておくわけにいかないじゃないか。


というわけで、日直の際母親からの電話を終えたセクスィー先生に、この事実を伝えたのだ。


セクスィー先生:「あの母親、ちょっと○○(←病気)があるんだよなぁ。不安定な状態なんだ。」

と、然程驚きもしないようなセクスィー先生。ただ、

セクスィー先生:「副院長に丸投げするわけにもいかないし、訴訟のことも院長や事務長にも

話さないといけないし。」

そもそも、訴訟とか弁護士とかって、どういう話なんだ!?

セクスィー先生:「あの母親は、娘を自分の思い通りにしたいんだよ。」

つまり!???

娘の交友関係の相手に、訴訟を起こすと言っているのだとか。

そ、そういうことか。

娘の病気をわかった上で、誑かしたと。娘を返せ!と。。。。

へー、でも、それで病院にどうしろと???娘が病気だという診断書を書けってこと???

セクスィー先生:「だから、母親は納得するかも知らんが、娘が傷つくし余計こじれるだろ?」

はーん、セクスィー先生は、母親に『考え直したほうが・・・。』と助言したのか。

それが裏目に出たわけか。。。

だから、主治医を替えろという結論になったのか。。。



やっと多少なりとも事情が飲み込めたおいら。

当然次の日、朝一番で今日の受付担当者と、外来の看護師さんに報告。

おいら:「今日受診するかもしれませんが、主治医の件はセクスィー先生から副院長に話すとの

ことなので、あとはセクスィー先生に任せてください。」



これで、すんなりいくと思っていた。。。。



・・・・

が!!!!


副院長の診療を終えて、患者さんと母親が帰った後で、カルテを読むと・・・


『セクスィー先生を訴えます!あんな医者は許せない!!(←母親)』



あれ?どうしてそういう展開になってんの???

しかも。。。。

『受付時間に来い!といわれたのに、待たされた。なんで引き継ぎが出来てないんだ?』

をーい、それを言ったのはおいらと先輩のだけど?でもちゃんと『受付順』って言っておいたぞ!

その他、セクスィー先生に言われたことや、看護師の対応などなど、もう非難の嵐。。。

この日の受付担当の同期さんも、母親から猛烈な抗議を受けたようで、

同期さん:「もう、あたしヤダ!!」

・・・気持ちはわかる。ババ引いちゃったね、同期さん。。。



外来終了後、外来の廊下で看護師さんとセクスィー先生と、副院長がカルテに記載した

内容で盛り上がる!!(セクスィー先生はまだカルテを読んでなかったが。。。)

セクスィー先生:「わたしは誓ってそんなことは言ってないからな!」

そりゃそうでしょうよ。あの台詞をホントに患者の母親に言う医者がいたら、医者失格だよ。

おいら:「もう完全に、怒りの矛先が先生に向いちゃいましたねぇ。」

看護師さん:「でも、それってお門違いでしょ?」

セクスィー先生:「まあ、そうなんだけど、でもそれってつまりはわたしがそれだけあの患者と

家族に係わってきたってことだろ?」

おいら:「え?」

セクスィー先生:「最近凄かったんだぞ、実は。相当時間割いてたからな。」

おいら:「そうだったんだ。」

セクスィー先生:「わたしの助言を聞き入れられなくて怒りがこっちに向いたってとは、娘が

大事に思っている相手に対する怒りもこっちに転嫁されたわけだろ。だから患者にとっては

良かったことじゃないか。わたしが(母親の怒りを)引き受けたんだから。」

看護師さん:「でも、紹介状はどうするんです?先生が書くの?」

おいら:「え?紹介状?転医するってこと?」

セクスィー先生:「ああ、わたしが書くことになるわなぁ。」

おいら:「え?先生が書くの?」

セクスィー先生:「わたしが書くしかないだろ。」


・・・・


え、えらいよ、偉いなぁ。。。

おいらも相当なポジティブシンキングの持ち主だけど、でも、今回のことは、とてもじゃないけど、

あんな態度された相手に冷静に対応できないし、そんなふうに考えられないよ。

おいらが感心すると、

セクスィー先生:「そろそろ仕事辞めるかなぁ。(わたしと仕事を)交換するか?」


誰がするか!冗談じゃないやい!!





ま、『(仕事を)交換するか。』って台詞は、ネガティブが噴出した結果なんだろね。

この日の外来の処方は、午後から結構ミスが目立ったし。。。

カルテの記載変更を診療終了後にまとめて依頼した時に、

セクスィー先生:「今日はボロボロだ。」

おいら:「・・・今日は?」

セクスィー先生:「あ、いつもです。すいません。。。」


と、やけに殊勝だったセクスィー先生。。。




『わたしが母親の怒りを引き受けたから結果オーライ!』なんてポジティブに言っていたけど、

実のところ、結構Aさんと母親の一件は、それなりに堪えてたのかも!?





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Last updated  2009年04月14日 22時08分35秒
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