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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
『明日出勤する非常勤のM先生の医デスクに、この資料を届けておいてください。』
と言われ、院長から頼まれた資料を持って事務所を出たのは、午後の3時前だった。 ランチの後でかなり眠くなってきた時間帯だったので、眠気覚ましもかねて3階の医局まで。 非常勤のM先生のデスクは、一番端の窓際の席だ。 非常勤なので、デスクの上は基本的にきれい。 真ん中のわかりやすいところに資料を置くと、あれ?風で資料がはためいた。。。 どっから風が??? とても心地よい風が左頬にあたる。 左を向くと、窓が少し開いていて、その先に病院の職員用駐車場と芝生と畑が見えた。 うわー、なかなか良い景色だ。 『あ、営繕課の○さんだー!。』 眺めた窓の外では、芝刈り機で芝を刈る○さんが。 その格好は、麦藁帽子、首にタオル。。。それ夏のファッションだよーーーっ。 ちょっと可笑しくって、くすっと笑ってしまった。 『カラス、見えるだろ?』 医局の窓から外を眺め、まったり気分に浸るおいらに刺激されたのか、 電子カルテで仕事をしていたドクターが、いつの間にか横に来て一緒に窓の外を眺めはじめた。 『カラス?どこに?』 『ほら、○さんの後ろに引っ付いてる。』 『あ、ホントだ。』 よく見ると、芝を刈る○さんのちょっと後ろを、距離を保ったままカラスがうろうろ。 『あはははっ、あのカラス、ニンゲンを全然怖がってなーい。』 『ペットみたいだな。』 『カラスがペットってのはやだなぁ。』 カラスを従えて芝を刈る○さんを、3階の医局の窓から眺めていると、さわやかな風とともに、 なんだかとっても穏やかな空気が流れたような気がしたよ。 はぁ、のどかだなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年04月21日 00時23分54秒
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