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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
まーたやってもうたぁ。。。。
どうして常勤医と言い合いになってしまうんだろうかなぁ。 おいらってば、ほんと自分で言うのもなんだけど、怖いもの知らずっていうかなんていうか。 でも、おいらなりに、なんとか頑張って険悪な事態にはならないようにしたんだぜ。 今日の外来で、相変わらずおかしな処方をしてきたセクスィー先生。 初診の患者さん、病名は○病、処方したのはM錠だった。 その医薬品M錠は、○病名には適応外。 処方したら査定される。 勿論、臨床医として効果があると主張したいのは解かる。 安全性から見ても、その医薬品M錠を処方したい気持ちも解かる。 でも、その患者さんが○病である以上、それは無理な相談なのだ。 そもそも、初めて診察した患者さんに、その医薬品がほんとに効果があるかどうかなんて、 どうして断言できるんだ? どうして初めて診察した今日、判断することが可能だろうか? だから、おいらは診察中の先生に内線で確認したんだ。 おいら:「初診の患者さんにM錠処方されてますが、○病には適応外です。ましてや初診ですから それを処方する理由もありません。」 でも、セクスィー先生の返事は・・・ セクスィー先生:「良いから。そのままやって。俺が責任持つから。俺が言うから!」 ・・・・ どう責任持つっていうんだ!? ってか、どこに?誰に?何を言うんだ? この処方は正しいと!?俺は間違ってないと!? そもそも、この医薬品が○病に適応外なのが間違いだとでも言うのか!? 誰にだよ!? 確かに、安全性面からの禁忌薬ではないのだ。 ただ、適応外ってだけなのだ。 ただ、厚労省に認可される際、○病が適応外になってしまったというだけなのだ。 だから、臨床医として、納得できないのも解かる。 でも、だめなものはダメなんだ。 おいら達医事課は、なにも厚労省の手先ではなく、 ましてや、病院やドクターの都合の良いように診療報酬を解釈する業種でもないのだ。 ただ、診療報酬にのっとり、適正な保険請求をし、適正な治療費を患者さんからいただくことが 仕事なのだ。 で、あるならば、やはりここはひとつ先生とじっくり話さなければならない。 ・・・が、今月の1日に、セクスィー先生と似たような事例ですでに一悶着起こしているおいら。 さすがになぁ・・・・。。。一ヶ月に二回もなぁ。。。。 あの件だって、未だに尾を引いてる感が無きにしも非ず。。。(特にセクスィー先生が。。。) つーことでで、極力抑え気味にして、メモでセクスィー先生に問い合わせを出すことにした。 『○病にM錠は適応外です。初診の患者に対し、他剤を試しもせずに診察しただけで、 M錠が効果があると判断し処方した理由をコメントしてください。』 ・・・・・ 思いっきり喧嘩ごしのメモ↑カルテに貼付し、業務終わりに医局へ持っていった。 今夜が夜勤のセクスィー先生は、まだきっと病棟のはずだ。 こそっとデスクに置いて、帰るつもりだった。 夜勤でじっくり時間もあることだし、こっちが納得する回答をしてみろ!ってんだ!! 医局には、電子カルテで書類作成中の診療部長のみ。 診療部長に挨拶し、そのままセクスィー先生のデスクに向かうと、 あーあ、デスクに書類未作成のカルテが山積みだよ。 どうせ今夜の夜勤でやるつもりだったのだろうが、それにしたって。。。。 このメモとカルテ、いったいどこにおこうかなぁ。。。 おいら:「・・・はーあ。(←ため息)」 無意識に声が出ていた。 すると、窓際のほうで、『あ゛ぁ?』とおいらのため息に反応する声が聞こえた。 声のしたほうに振り返ると、 わちゃちゃぁ、窓際の席にセクスィー先生発見!! 明日の申し送りノートに記載しているところだったようだ。 こっち見て睨んでるし。。。。(まぁね、いつものことだが。。。) そのままスルーしようかと思ったのだが、遭遇してしまったのだからしょうがない。 喧嘩ごしに書いたメモとカルテを持って、窓際のセクスィー先生のところへ。 おいら:「はい、これ。誰もが納得する回答をお願いしますね!」 とメモを貼付したカルテを目の前に差し出した。 おいら:「言いたいことがあれば、レセプトに症状詳記でお願いします。」 セクスィー先生:「(M錠が○病に処方できないだなんて)絶対おかしいだろ!」 おいら:「初診の患者さんに適応外処方をすることに、理由がないんです。 どうして他剤を試しもせずに適応外のM錠をファーストチョイスするんですか? どうしてM錠以外は効果がないって解かるんですか?それこそおかしな話じゃないですか?」 セクスィー先生:「・・・・。」 おいら:「何でそこまでM錠にこだわるわけ?」 セクスィー先生:「(M錠が)安全だからだ。一番クセがないからだ。」 おいら:「だからってファーストにしなくたっていいじゃないですか。類薬は何十種類もあるのに。」 そのまま会話が続いたのだが・・・、 ・・・まずいなぁ、このままだと、こう着状態に陥りそう。。。。 とセクスィー先生が、電子カルテの前に居た診療部長に声を掛けた。 セクスィー先生:「診療部長はどうしてます?」 診療部長:「M錠のチョイス?○病に?うーん、まあ確かに初診では使いづらいよねぇ。」 おいら:「ほら!」 診療部長はおいらの意見に納得のようだ。 が、逆にセクスィー先生はまたしても意固地になっていき・・・・、、、 セクスィー先生:「だったらオレが(査定された損害分を)払えばいいんだろ!」 ・・・・出た!これじゃ子供の癇癪と一緒じゃねーかよ!!! どーして大の大人がこういう台詞を平然とはくんだろうか。 金勘定になーんも関心がない勤務医がさー! そういう台詞は開業して経営者になってから言えよ!!!! 診療部長:「せんせ、それ(その台詞)はちょっとダメでしょー。」 笑いながら診療部長がセクスィー先生に意見してくれた。 ・・・し、診療部長が助け舟を出してくれた。。。。(のかなぁ。) 診療部長:「じゃさ、『他医での他剤処方では効果なく今回M錠処方』とでもコメントしたら?」 ・・・・それ、嘘じゃん!!!(だってこの患者さん、他医に受診歴ないって言ってたぞ!) セクスィー先生:「それがいい。そうしよう!(笑)」 ・・・・納得致しかねるが、、、、 診療部長の妥協案に、今回はのっておかないと、ますます事態は硬直してしまうし。。。。 おいらの用意したレセプトに、診療部長からの請売り台詞を書き始めるセクスィー先生。 おいら:「・・・今回だけですよ、これが通用するのも。」 セクスィー先生:「オレはなぁ、言いたい!話したい!こんなふざけた話があるかって!」 だーかーらー、単に鬱憤晴らしたいだけっしょ! 癇癪ドクターの話なんて、誰も聞かないってーの! その凝り固まった脳みそなんとかしろよ!! おいら:「誰に言うっていうんですか・・・。ですけどメーカーはすでに呼んでおきましたから。」 セクスィー先生:「あ?」 おいら:「近いうちにアポの電話入るはずだから、言いたいことはそちらでどーぞ!」 セクスィー先生:「・・・。」 おいら:「逃げるなよー!わざわざ連絡したんだから!」 セクスィー先生:「ああ!」 と、いうわけで、、、、 診療部長が居たおかげかどうかは、さだかではないが、 とりあえず、話はついたというかなんというか。。。。 前回のときのように、決裂状態で終わらなかったので、まだ良しとしなければならんのかなぁ。 そりゃおいらだって解かってるもの。 どういう展開になろうとも、 とりあえずはどっかしらの落としどころ(妥協案)におさめないことには、 決裂したままで終わってしまうと、 明日からの、セクスィー先生の『やっちまった!』感が漂うぎこちない態度が、 おいらからしてもとても居心地の悪いものだということは、すでに経験済みなので。。。 だから、討論中にも関わらず窓の外の雨を見て、『雨降ってるーーっ!』って叫んで、 『今かんけーないだろ!唐突に叫ぶな!』と突っ込ませたりして、 計算しながら会話を運んだつもりなんだけど・・・、 なんていうかさ、 じっくりちゃんと大人として会話できないというか、 すぐ癇癪おこして会話にならないセクスィー先生の、 この大人になりきれない性格は、どうにかならんもんなのかなぁ。。。 たぶん、今後も、おいらがここに居る限りは、またこういうことがあるんだろうなぁ。 はぁ、めんどくさい。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年07月28日 23時18分52秒
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