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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
「ちょっとせんせ、お話があるのだがね。」
そういうと、白衣の袖を掴んでドクターを事務所から廊下へ引っ張り出す医事課員のおいら。 だって、事務所では話せないようなことなんだもの。。。。 外来が一段楽し、最後のカルテを持って事務所へやって来たセクスィー先生。 だから最初は、事務所でちらっと聞いたんだ。 おいら:「あのね、水曜と木曜と、伊達めがね先生に会ったよね?」 セクスィー先生:「あ?ああ。」 おいら:「伊達めがね先生、なんか言ってなかった?」 セクスィー先生:「何かって?ああ、バドミントンの話か?」 おいら:「違う違う。もっと別の話。。。」 セクスィー先生:「なんだか分からんが!?」 確かにバドミントンの話はしたんだ。 バドミントン経験者だったせっかち先生を誘う手前、セクスィー先生にも声を掛けるのは礼儀と 思って、医局にぷらぷらしていた伊達めがね先生に伝言はしておいたさ。 が、おいらが聞きたいのはそんなことではないのだ!! つーことで、先生と事務所から廊下へ移動。 おいら:「あのね、伊達めがね先生に怒られちゃったんだ、おいら。。。」 セクスィー先生:「なんで?」 おいら:「この前、天然女医と先生と三人で医局で話してたときにさー、おいら、うっかり 『伊達めがね先生はゴルフが嫌いだ。』って言っちゃったじゃん。そしたら伊達めがね先生が 怒っちゃったんだよ。」 セクスィー先生:「?」 おいら:「セクスィー先生には言っちゃダメだ!って。院長にバレちゃうじゃん!って。セクスィー 先生は天然なところがあるから、なーんも考えずにポロっと言っちゃいけないことを院長に話し ちゃうから!って。」 セクスィー先生:「あ゛ぁ?」 おいら:「だからね、絶対言っちゃダメだよ。分かった?絶対院長の前で言っちゃダメだからね。」 セクスィー先生:「ちょっと待て!オレも天然なのか?」 おいら:「・・・伊達めがね先生は、そう思っているらしいね。」 セクスィー先生:「オレ、天然かぁ?あのポワンポワンと宙に浮いてるような天然女医と同じかぁ?」 おいら:「伊達めがね先生が言ったんだもん。おいらが言ったわけではない!」 セクスィー先生:「な、納得できんなぁ。」 おいら:「仕方ない。一部ではそう思われているというこった。で、そんなことはどーでもいいから とにかく院長には間違っても話しちゃダメだからね。伊達めがね先生はとってもゴルフが好きって ことにしといてよ!」 セクスィー先生:「・・・・それなぁ、無理かもよー。」 おいら:「な、何で?」 セクスィー先生:「時間の問題だと思うぞー。」 おいら:「どして?どういう意味?」 セクスィー先生:「なんとなくな。時間の問題だ!わっはっはっ!」 そういうと、セクスィー先生は高笑いしながら去っていってしまった。 ・・・ は?どういうこと???? もしかして、もうすでにバレてるとか!? つまり、知らぬは伊達めがね先生だけとか!? まあ、それならおいらの軽率な発言のせいじゃないから良いんだけどさ。 あーあ、伊達ねがね先生ったら、この病院では非常勤なのにここのロッカーにゴルフバッグを 置いておくくらい気をつかっているってのにねぇ。 医者の世界も、下っ端は大変なんだなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年08月04日 23時22分53秒
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