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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
一度口から出た言葉を、なかったことにすることは難しいよね。
その後でいくら取り繕っても、無理がある。 しかも、その取り繕う際の狼狽ぶりで、余計ドツボにはまることってあるよ。 でもって、言われた相手は、そりゃかなり傷つくわけ。 とことん傷つくわけ。 そう、おいら、結構傷ついたんだよ。。。。 だってさ、めっさ事実なんだもん。 自分だって分かってるんだもん。 外来がとことん遅くなってしまった土曜日。 早番の同期さんはすでに帰った。 後方業務担当の先輩も、用事があるからって定時で帰宅した。 残ったのは、後方業務担当のおいらと、受付の先輩だけ。 外来はとっくに終わる時間なのに、全然終わらない院長の最後の患者さん。。。 検査担当のI先生も、カルテに記載したいことがあったようで何度も事務所へやってくるのに、 おいら:「すいません、カルテがまだ戻ってこないんです。」 検査のI先生:「そ、そうなんですか、じゃ、また後で来ます。」 医局から3回も降りてきてくれてるってのに。。。。 結局カルテは外来終了時間を大幅に遅れてから事務所へ。 大至急で処理して、薬局に調剤データを送信。 それから急いで医局に居るだろう検査の先生にカルテ到着の電話をすると、 セクスィー先生:「はい、医局の○です(←当然本名)。」 あれれ?今日の夜勤帯のセクスィー先生が電話に出ちゃったよ。 おいら:「すいません、検査のI先生にカルテきてますからって伝えてください。」 電話を代わってもらう時間も勿体無かったので、セクスィー先生に伝言すると、 待ち構えていたのか、検査のI先生はすぐに事務所に降りてきてくれた。 残った先輩と二人でおいらが片づけを始めようとすると、外来看護師さんより、 外来看護師さん:「院長がね、この3名の患者さんのカルテを診察室に置いておいてって。 明日休みに出てきて処理したいからって。頼める?」 ・・・この期に及んで、ま、まだ仕事を頼むというのですかぁ。。。。。 おいら:「りょ、了解っす。」 外来看護師さん:「わたしはもう帰るので、カルテを置いたら診察室の施錠よろしくね。」 おいら:「へ、へい。」 院長ご所望のカルテ、たぶん医局だよーーー。。。 ぐすん、今から医局行かなくっちゃ。。。。。 医事コンピュータのバックアップを先輩に任せて医局へダッシュ! すでに今日の外来医は皆帰宅した医局には、報告を書いている女性の検査の先生と、 今夜から月曜まで病院に缶詰になるセクスィー先生の二人だけが居た。 セクスィー先生:「今日の外来、結構(時間)かかったのか?」 おいら:「はぁ、や~っと今終わったとこっす。」 セクスィー先生:「患者多かったのか?」 おいら:「まあまあ。ってか院長が最後の最後で診察が長くって。。。」 へろへろ汗だくで医局に到着し、セクスィー先生に当直の暇つぶしにやってもらう書類を渡し、 他のドクターへ依頼する書類もレターボックスへ届け、院長から頼まれたカルテを探すと、 やっぱり医局の事務用返却トレイにあったよー。 回収しようと座り込むと、 あっ、バドミントンで痛めた膝下に衝撃がっ!!! わちゃちゃちゃぁ。。。。。 うっかり膝を床に突いてしまった為に、打撲の膝下がああああっ。。。 おいら:「はぁ(凹)」 大きなため息のおいらに、ちょっぴり不思議顔のセクスィー先生。 セクスィー先生:「なんだぁ?」 おいら:「ははっ、さすがに疲れた。バドミントンの負傷の膝下が痛いし。」 セクスィー先生:「・・・。(←疲れたなんて珍しいこともあるもんだ!ってな顔をする。)」 おいら:「あ、でも、良い事もあるんだよ。バドやると絶対痩せるもん。たぶん脱水だろうけど。」 セクスィー先生:「なんだそりゃ?」 おいら:「バドやると、次の日トイレに行きたくなくなるんだよ。」 セクスィー先生:「え?」 おいら:「だから、仕事場で一度もトイレに行かないの。行きたくないの。」 セクスィー先生:「それ、良くないだろ。腎臓悪いのと違うか?」 おいら:「いやぁ、いつものことだもの。水分ぜーんぶカラダに吸収されちゃうんじゃない?」 セクスィー先生:「代謝が悪いってことじゃないのか?」 おいら:「そうなのかなぁ?汗で出ちゃうんちゃう?」 セクスィー先生:「足、浮腫んでるだろ?」 ・・・・え? ・・・・浮腫んでる? セクスィー先生:「ほら、浮腫んでないか?」 ・・・・おいらの足を見て、 ・・・・『浮腫んでる』と言うセクスィー先生。。。。 ・・・・せんせ、おいらの足は、 ・・・・いつもどおりだと、思うのだが。。。。 ・・・・先生には、いつもどおりのおいらの足が、浮腫んでいるように見えるのですか? ・・・・浮腫んでないのに、浮腫んでいるように見えるのですね??? わなわなと怒りにふるえるおいらに、はっと気づいたセクスィー先生。 が、時すでに遅し。。。。 セクスィー先生:「あ、いや、その、あの、えっとーーー。」 何を言っても、もう遅いことに気づけ! その狼狽ぶりが、ますますおいらの怒りをかうことに、気づきなさい!! さすがにマズったと思ったのだろうか。 プチっと切れたおいらが、持ってたカルテを頭上に振りかざしても、逃げもしないセクスィー先生。 危ない危ないっ。 もうちょっとで、これから当直に入る常勤医の頭をカルテで殴ってしまうところだった。 一生懸命言い訳するセクスィー先生だったが、 もうおいらに『聞く耳』は存在しなかったのだ。 検査の先生も、笑いながら、 検査の先生:「何を言っても、後の祭りですね。っていうか、言えば言うほど。。。」 ほんとだよ。 いくら事実だとしても、いや事実だからこそ、言って良いここと悪いことがあるんだから。 だって、浮腫んでるように見えるのは、紛れもなく事実なんだもん。 そんなこと、自分が一番良く分かってるんだから。 はあ、凹むなぁ、もう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年08月13日 00時30分51秒
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