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カテゴリ:文化
先日、カミサンにひきずられて倍賞千恵子コンサートに行きました。
はっきり言って、倍賞さんの歌はすごい。 スポットがあたった瞬間から倍賞ワールドの民となります。 後ろの席のおじさんは(60代半ばかな・・) 「赤とんぼ」や「赤い靴」「ふるさと」などずっと小さな声で歌ってる。 注意する気もおきなかった。 このおじさんの人生ってどんなんだったろ、 それぞれがそれぞれに想い出にひたっている感じの なんとも気持ちのいい空間でした。 ラジオ深夜便から生まれたという新曲の「冬の旅」は、 北陸を第二のふるさととしているわたしにはぐっとくる哀愁があり、 コンサート後ついつい、CD即売の群衆のなかにいました(^^;) でも、そのCD「冬の旅」、すごい発見があったのです! わたしは倍賞さんの歌で、いつも泣けてしまうのが 谷川俊太郎作詞、武満徹作曲「死んだ男の残したものは」です。 わたしにとっては先輩から教えてもらったベトナム反戦の歌。 谷川さんは、こんな一文を載せていました。 「歌い継がれることは喜びですが40年以上前に作られた 『死んだ男の残したものは』がいまだに現実的であるこの世界に、 作詞家としては哀しみとも怒りともつかぬ複雑な気持ちを抱きます。 『世界の約束』の世界は、尽きることのない戦争の続く この地球を抱きとってくれるより大きく、 より深い宇宙を暗示しているのですが、(略) 映画「ハウルの動く城」の主題歌「世界の約束」も 谷川さんの作詞だったんだ(作曲・木村弓)。 うーーむ、奥深いなあ ちなみに、わたしのもっともこころ動かされる詞は 死んだ歴史の 残したものは 輝くきょうと 又来るあした 一人一人、すべての人々に輝く今日があり、明日が来ると希望できること うーーむ、日本国憲法の真髄だなあ・・・深い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月13日 01時22分19秒
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