「議員に発言させない議会」考
朝日新聞11月25日(金)夕刊 窓・論説委員室からに掲載された「議員に発言させない議会」(伊藤智章)は、やるじゃないの!と少し嬉しかった。(asahiコムだと見つけられなかったが(^^;))要約すると中津川市に3年前にがん手術のため声帯を失った議員(66歳)がいる。メモを職員に代読してもらうことで議事に参加したいとしたが議会はこれを認めない。音声変換パソコンでしか発言は認めないとしたが、市議は上手にパソコンが使えない(代読を要望したのであってパソコンを求めたのではない)。岐阜県弁護士会は代読を認めるよう勧告したが議会側は「誤読や代読者に悪用される恐れがある」と弊害をあげる(^^;)市議会は28日に再度対応を話し合うとのこと。論説委員は「いつまでこんな状態を続けるのか。暗い気持ちで中津川市を出た」と結んでいる。じつはこの市議・小池公夫さんとはご縁がある。娘さんから、上記のむちゃくちゃな議会側の動きを知らせていただいた。重度の脳性マヒの市議を職員がサポートする鎌倉市議会のことや、わたし自身、参議院の憲法調査会で重度の脳性マヒの友人の「公述人陳述補佐人」をしたことなどを申し上げた。議会は多数決の場ではない。少数意見をいかに大切にあつかい、よりよい方向をみんなで考える場なのだ。民主主義は少数意見の尊重にこそ意味がある。少数意見は市民のあらゆる人から寄せられるほどいいものになる。市民の代表としての議員の発言を最大限保障するのは当然だろう。どうして、そういうあったりまえのことがあたりまえでないのか!(う、血圧がまた上がっている(^^;))小池さんのホームページによれば11月21日「人権問題を考える市民の集い」は市民300人以上が参加22日に議会運営委員会で勧告の取り扱いについて協議が始まる。しかし傍聴は「非公開」で認められず、同運営委員会は28日にも開かれるとのこと。