Happy Happy Life!

病院で医師から

「切迫流産」

と告げられてから私は一歩も家を出ない生活を送りました。

娘はしばらくの間実家の母にお願いして、

１日家で横になっていました。

女性って生理前にすごく精神的に不安定な状態になったりしますよね。

妊娠初期も。

女性ホルモンの影響か何か良くわかりませんが

いらいらしたり、マイナス思考になったり。

まさにこの頃の私はその状態でした。

何をしても楽しくない。やりたいことも無い。面白くない。

完全に無気力な私。

ただぼんやりと家で時間が過ぎるのを待っていました。

やることが無いので、

ネットで必死に自分と同じ状況の人で無事に出産した人がいないか

必死に検索したり・・・・。

「切迫流産」

「妊娠２ヶ月」

こんなキーワードで何度も何度も検索したような気がします。

昼間横になって大して動かないのでもちろん夜も眠れない状態がつづいて・・・。

夜中でも出血するたびに病院に電話して先生に診てもらってました。

そんな状態が２週間くらい続いた頃。

いよいよ出血が茶色いものから鮮血に変わりました。

運悪く体力が衰えてた私は風邪を引いてしまい高熱を出してしまいました。

もうろうとする頭で旦那さんに病院に連れてってもらって

妊婦でも飲める風邪薬を処方してもらって

超音波でお腹の赤ちゃんを見てもらいました。

そこには本当に小さな袋に小さな胎芽（赤ちゃん）が写っていました。

小さく脈打つ胎芽。

ちゃんと生きていてくれたのです。

でも・・・・。

通常胎芽が入ってる袋、胎ノウはもっと大きいはず・・・・。

窮屈そうな様子が素人の私でさえ理解できました。

先生は何も言いませんでした。

「また数日後、予約してた日に来てください。」

そう言われて家に帰りました。

旦那さんはきちんと赤ちゃんが育ってたことに安心していた様子ですが

私にはもうなんとなく理解できてた気がします。

赤ちゃんが大きくなろうとしても、袋が大きくならなければこれ以上は・・・・・・。

私が思ったとおり、動いてるその子を見たのはそれが最初で最後になりました。

数日後病院で見てもらったときにはもう赤ちゃんは動いていませんでした。

「流産。」

そう冷たく新人の女医さんに言われました。

旦那さんと私。

淡々と先生と看護婦さんから説明を受けました。

総合病院の婦人科で見てもらってたのですが

婦人科のベッドがいっぱいなため、産科の病棟の個室に１日入院して

ソウハ手術を受けることになりました。

当日入院することもできたのですが、

旦那さんと私と３人で過ごす最後の時間を持ちたくて

次の日のお昼から入院することにしました。

産科の病棟ということもあり、周りは赤ちゃんの鳴き声。

ベッドごと手術室に向かう途中涙が止まりませんでした。

流産は誰にでもあること。

そんなことをこのとき初めて知った気がします。

妊娠した女性の１０％は流産する可能性がある。

こんなことを医者に言われました。

でも・・・・。

まさか自分が１０分の１の確率になるなんて思いもしなかった。

どうしてそんなに頻繁にあることなのに

同じこの病院の待合室で辛い思いをしているのは私だけなんだろう・・・？

何度も何度も周りを見回しても、誰も泣いてなんてない。

みんな幸せそうに笑ってるのに・・・・・・。

どうして私だけ？

病院の待合室でうつむきながら何度もそう思いました。

それでも医者の言った、

「１回目の流産はよくあること・・。」

という言葉を信じて体が元に戻るまで待ちました。

今回の流産はたまたまおきたことなんだから・・・・。

次は元気な赤ちゃんが生まれるから・・・・。

そう自分に言い聞かせました。