去年のこの日記、覚えている人いるかなぁ。

あのときいただいたとてつもなく長い姑からの手紙を紹介しよう。
って誰も読みたくないだろうけど・・・。



前略
あっという間に三か月の入院生活が過ぎました。
又一緒に暮らすにあたり、私の気持ちを伝えておきたいと思い、手紙を書いております。
ふり返れば十三年余り前、●●が付き合っている人がいるというので、私が出していた条件は県立四校を出ている人というのが条件でした。私の持論ですが頭の良し悪しは高校でふり分けられると思っています。そして、女の人が頭が良ければ、だいたい子供も頭の良い子ができると思っているからです。それに頭の良い人は料理が上手だという持論を持っています。
新婚当初はいろいろと私が嫁いびりをした様に、貴女や△△の親は思っているみたいですが、私にはさらさらそんな気持ちはなく、娘が出来た様なうれしさで、やはり★★家(我が家の苗字)に嫁に来たのですから、早く馴染んでもらおうと色々と言った事が誤解されていると思いました。
その後私がYに行き(Yさんと再婚したこと)、貴女はヤレヤレと思ったのでしょうがすぐに帰ってしまい、私には一言の相談もなく、△△へ行ってしまいました。あの時は絶対に許せない行為と貴女を恨みました。私は一人で生きてゆくも、それが今回この様な形(姑が病気になって主人を単身残して私たちが戻ってきたこと)で、同居になり、私の一番おそれていた老後を送らなければならなくなりました。
私のこれまでの人生はあまり苦労もせず、人苦労と言っても楽天家なのでそれは感じなかったのかもしれませんが・・・・。プライドは自分なりに持っていますのでそれを壊された時が一番腹が立ちます。
例えば、私が退院して間もなく、貴女が朝烈火の如く怒った理由が今でもわかりません?
私なりに考えてみて、貴女は私をみてやっていると思っていたから、朝起きるのが遅かった私に腹が立ったのでは?
私は経済的には息子が働いてみてもらっていると思っています。身の廻りのことは貴女にみてもらっていますが・・・・。
四月から一緒に住んでみてやはり、家族といても私は疎外感があり、家族の団らんは二階でばかり、みたいにひがみ感があります。もっと孫達と休みの日には話したいし、特に3号は今が一番可愛いときですので、もっと一緒に遊びたいです。でも、孫達三人は皆お母さんが大好きみたいで、いかにしてお母さんの気を引こうかと、三人が競っているみたいに感じます。
私の家庭感は、お父さんが働いて皆を養っているのですから、もう少し、●●を大切にしてもらいたいのです。
それに、やはり目上の人を尊い、古いと言われるかも知れませんが、そんな家庭にしてほしいと思うのです。
孫が三人とも女ですから、お母さんの姿をじっとみて、やがて嫁に行き、同じ様に子供を育ててゆくと思うのです。
貴女の良いところはまず健康である事、真面目である事、等々いい所もいっぱいあるのですが、もう少し余裕をもって、明るさ、ユモアー(ユーモアのこと?)のある人になってもらいたいし、家庭ももっと明るい家庭を築いて欲しいのです。人間、上には上があり、下にも下があるのですから、愚痴ばかり言わず与えられた環境の中で、幸せをみつけだす様努力してほしいです。
私もあとどのくらい生きれるかわかりませんが、三月の大病で、体力が落ちたのは確かです。ので、あまり無理をせず、出来る範囲で、家庭の事に協力してゆくもりです。今は頭も正常だと自分は思っているのですが、そのうち身体ももっと弱くなり、良くなることは一つもないのですからよろしくお願いします。
私の性格は面白いとみんなに良く言われます。
病院たちも、明日、退院で皆がさみしくなるといってくれます。小さな事にこだわらず、お腹の中は実にきれいな人だと言ってくれます。小さな事にはこだわらず、器の大きい心だと思っているので、貴女も私にあまり気を使わず、ありのままにすごしてください。
そして、三人の娘達を教育していくという一番大きな仕事が残っているのですから、健康を過信せず身体にはくれぐれも気を付けてください。
食事は健康の礎ですから、あまり手を抜かず、成長盛りになる子供達に愛をもって作ってあげて下さい。そして、いつの日か、子供が成長したら夫婦二人で旅行に行ったり、いたわりながらゆっくりと老後を送れます様、私が夢見て果たせなかった夫婦の姿を送って下さい。
ある時、学校の先生に、●●の事を、やさしいだけでたくましさがないと愚痴た事があります。
その時、その先生は、お母さん、人間は優しいという事が一番男らしいのですョと言ってくれ、ハットしました。親子愛と夫婦愛は比較するものではないと思いますので、これからも●●をよろしくお願いします。
　　十月二十六日
　　　　乱筆にて　　母


という便箋6枚の手紙でした。

要は、姑と旦那を大切にしろという内容だったのかなー…なんて、思ってます。

ちなみに、朝烈火の如く怒った理由は、3号にインシュリンを打つ手伝いをさせていたからです。