私が愛読しております漫画家:永久保貴一さんの作品に
「霊験修法曼荼羅」というものがあります。
隔月発売の雑誌「HONKOWA」で連載されており、
先日第2巻が発売されました。
これは「密教僧 秋月慈童」という実在の方のお話を
描いているものです。
第一話の中で作者が「仏教の不思議にどこまで迫れるか」
といっているように、マニアックな内容ではありますが、
それだからこそ非常に興味深い作品です。
永久保さんはコミックスの巻末にたいてい「酒呪雑多」という
おまけのページを執筆されています。
今回の「霊験~」の2巻にも勿論載っており、
その中で、私が印象に残った記述がありました。
それがタイトルにもしております、
「お金は感謝された印」という内容です。
正確には、
「お金をいただけたらそれは感謝された印
お金はお礼の代わりに使うもの」
と記載されています。
会社勤めなど労働の対価でもらうお金ですが、
労働の感謝としてもらったお金というふうに認識を改めると、
さらに有難みが深くなると思いますし、
また、衣食住など日常生活を送る上でも、
雨風をしのげる家で暮らせることの有難みを感じ、
飢えをしのげる食事を採れることの有難みを感じ、
裸で生活することなく衣類を身にまとえることの有難みを感じ、
その感謝の印としてお金を払って購入するのだと思うと、
さらに物品や食品を大切にするという意識が強くなるような気がします。
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霊験修法曼荼羅 密教僧秋月慈童の秘儀 2