白衣(2009春全国講習会)
25日~26日の二日間、五反田ゆうぽうとで開催された、身体均整師会「第113回全国講習会」に参加してきました。仕事柄、もちろん白衣での参加者が多いです。でも色とりどり。薄青、薄桃、薄緑。中には作務衣も。白衣にまだなじんでいない、現在、均整法学園に在学中の学生から、いい具合に色落ちした作務衣姿の均整歴20年、30年の大先輩まで約100名、毎回とても幅広い参加者なのです。今回の全国講習に合わせて、均整法学園「観歪法」講師、南一夫先生による身体均整法の本、「内臓体壁反射による異常観察と調整テクニック概論」が発売されました。本を出版するためには、執筆する著者以外に、編集、装丁、イラストや写真担当、帯や冒頭へ推薦文を寄せて下さる方など、たくさんの人の手助けが必要です。南先生のこの本に関わる方々の多くが、30年の施術経験の中で出会ったお客様だと聞いて、とてもうれしくなりました。当院での例ですが、初回ご来院の際、職業についてお尋ねするのは、立ち仕事かデスクワークかなど、日常どのような姿勢や動作が多いかのみです。病院や均整にかからなければならないくらいに調子が悪いとして、通う回数は、なるべく少ないに越したことはありません。そういう意味では、調子がよくなって、1~数回で終わるご縁というのもよいもの。急場をしのいだその後、二度と同じことを繰り返さないよう、予防のために、定期的にバランスを整えに来て下さるようになった方とは、親しくなるにつれて、だんだんと職業の内容なども伺う機会、また、こちらから均整のことをお話しさせていただく機会もできてきます。南先生もそのようにして、長年の間に、たくさんのお客様方と親しくなってきたのでしょう。長いお客様では30年、安心してご自身の体を任せ、また、出版となればお手伝いまで快く引き受けて下さるくらいの信頼関係を築ける整体。それが均整であるところが、とてもうれしいです。表紙の南先生。イラストでは薄緑色の白衣ですが、ほんとはいつも真っ白の上下(たぶん表紙の背景が白だからだと思います)。先日の全国講習会場でも、また、15年くらい前の撮影だと思われる、南先生の授業風景ビデオを観たときにも、先生は、やはり真っ白な白衣でした。私自身、20年、30年後にどんな白衣の似合う均整師になっているか楽しみにイメージしながら、そうなるためにも、今回の力作を熟読させていただきます。※一般向けにも販売の予定です。詳しくは身体均整師会事務局までお問い合わせ下さいね。