着心地
80年代に流行ったスタジャンが再び流行と、新聞記事にありました。その頃に買い、気に入って今も着ているジャージにも、時代が一回りしてきてくれるでしょうか。袖をまくって着るくせがあり、袖口がビロビロ。さらに左利きのせいか、左袖口だけボロボロ。20年物の風合いが出ています。「仕事感のない仕事に出会えた」と話して下さった、ある男性のお客様。予備校の先生で、ご近所住まいのため、よく部屋着のままいらっしゃいます。その日は長袖ポロシャツでした。生徒さんに授業中、「先生いつも楽しそうで、仕事感がないですね」と羨ましがられたお話を伺いながら、施術は進みます。手首を整えようとしたとき、ポロシャツ袖口のほつれ具合から、20年物仲間であることに気がつきました。ついつい長年着てしまう服ってありますよね。断捨離を何度もくぐり抜けてまで着続けられるほどの着心地のよさ。生徒さんもそんなふんわり感を、先生の授業に感じたのかもしれません。あるとき、仕事の服装のままご来院。パリっとしていて、それでいて、きっと教室の空気を和ませているのだろうなと思わせる、絶妙のコーディネート。先生の教え子が大学に合格、商店街でクリスマス限定バイトに就いたとしたら。年に一度、倉庫から引っ張り出してくるサンタ衣装もお洒落に着こなして、通りがかる子ども達に夢を与える大人になるはず。均整師なら白衣かな。20年物ジャージ、来年も大事に着ながら、お客様へ快適ボディをプレゼントできる、白いサンタクロースを心がけます。今年も一年、ありがとうございました。素敵な年末年始をお過ごし下さいね。