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テーマ:介護・看護・喪失(5314)
カテゴリ:児童福祉関連
令和5年8月7日(月)
この日は、午後1時からの研修のため、名古屋に向かいました。 会場は、御園座近くの伏見ライフプラザです。 新しくなった御園座は、まだ入ったことがありません。 御園座の上には、億ションがのっかってます。 この日は、公演がないのでしょうか、閑散としていました。 年末の加藤登紀子さんのほろ酔いコンサートの告知が出ていました。奥さんが好きな歌手です。 年末は、治療も一段落していたら、行ってみたいな。 研修会は、愛知県と名古屋市の共同開催。 研修会の県市合同研修は、珍しいかと。 700人ほどの定員のホールですが、ざっと見で500人以上は出席しているかと。 コロナ感染が落ち着いて、研修会が再開されてますが、その中でも出席者は最大規模かと。 さて、研修会です。 最初は、大阪公立大学(大阪市と大阪府の統合する大阪都構想の一環として、大阪市立大学と大阪府立大学が統合されたもののようです。)の濱島先生の「ヤングケアラーって何?」という基調講演。 ヤングケアラーって、最近、その存在が見つけ出されて、社会の問題としてなんとかしないといけない、と言われている課題です。 ヤングケラーの正式な定義はまだないようですが、一般に「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任をh次期受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」と言われています。 ただ、19歳以降の大学生などにも、ヤングケアラーとしての問題は残るようです。 なかなか日本での実態把握は進んでいないようですが、一昨年、愛知県が実態調査をした、と。 ヤングケアラーの課題は深刻なものがあります。 夜遅くまでケアで起きていて、朝、起きられず、学校に遅刻。 どうして遅刻したの? 朝寝坊しました。 明日から気をつけてね。 根本の問題が解決しないと、寝不足、朝寝坊、遅刻は続きます。 どうして朝起きられないのか、もう一歩踏み込んで、周りの大人が気づいてあげる必要がある、と。 「ヤング・ケアラー」が身近にいるという意識を持つことが大切だと。なるほどなぁ、と。 ただ、気づいても、親の悪口を言ったり、ケアのことについての判断をしたりすることは控えないといけない、と。 いろいろと、気づきのある講演でした。 その後は、小学4年生から、難病の母を20年以上ケアした当事者(女性)のお話。これも内容がよかったです。 母が気になり、友だちとも遊ばずに、まっすぐに家に帰っていた小学生時代。母のケアをしていることを打ち明けられずに辛かった彼女の落ち着ける居場所は、学校の用務員さんのそばにいて、お花の手入れなどを手伝ったり、お話をしたりすること。 何気ない大人の一言に、救われたとのことです。 彼女の母の病状は悪化し、彼女が社会人になってからは、仕事を続けるか、母のケアをするか、の二択。 仕事も彼女がずっとやりたいと思っていた仕事だったのですが、彼女の選択は、夢を諦めて母のケア生活を選択。 それでも、お母さんを看取った時には、お母さんと一緒に生きられて幸せだった、お母さんとのこれまでのことがあるから、今の私がいる、と思った、と。 ヤングケアラーにとって、欲しかったのは、ありのままの自分を受け入れてくれて、ありのままでいられる場所。すなわち、 ヤングケアラーを評価せずに、ケアラーの負の感情や矛盾も含めて、客観的に傾聴している人がいる。 ヤングケアラーが自分のペースで安心して話せる人、環境。 その後は、発表者や学校関係者によるディスカッション。 ヤングケアラーの支援は、ヤングケアラーその人に対する支援と家族に対する支援の二つが課題である、とのこと。 そのためには、学校での教員の気づきのほかにも、地域での気づきも大切である、と。 ヤングケアラー自身が、ヤングケアラーであることに気づいていない‥がんばりすぎてしまわないような、啓発チラシです。 とても内容の濃い学習会でした。 帰り道、この日の名古屋は、最高気温35度を下回ったようですが、暑いのにはさほど変わりません。 駅のホームで、冷たいものを買おうとしたら‥ コーラ1本が180円です。 ずいぶんと高くなりましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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