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数学的思考を育む積み木遊び
積み木は、数学的思考を培うための実際の体験として、格好の遊具です。ですがそれだけでなく、ひとりでじっくり取り組む。友だちと関わり合う。といった、コミュニケーションの媒介としても適しています。更に、積み木は、重いですし、角があります。 崩れるときは、ダイナミックにがらがら~と音を立て、当たると痛さも感じます。みんなで作る大きな作品が崩れるときは、気持ちがいいほどです。肌で感じる体験は、コンピューターゲームなどのバーチャルな遊びでは得られない醍醐味です。そんな経験を繰り返し、物に対する微妙な力の入れ加減も身につけます。 特にWAKUブロックは、ヨーロッパの優れた遊具の研究を重ねた 和久洋三さんが、より数学的思考が高まるような工夫を加えたすばらしいおもちゃです。(積み木やモザイク以外にもたくさんのおもちゃがありますので、機会があれば調べて見て下さい) 積み木でおもしろいのは、その一辺が、30ミリ、45ミリ、60ミリとなっていることです。 30ミリ2つで60ミリ(30+30=60)。45ミリ2つで30ミリ3つと同じ長さ(45+45=30+30+30=60+30)となっている点です。ですから、ぴっちり合わせて1つの積み木に見えるよう、角がしっかりついています。 また、造形の工夫が生まれるおもしろい形も用意されています。
では、おめめ輝かせていた子ども達の様子をのぞいてみましょう。
いぬ小屋作ろう! ぼく海行って、泊まったホテル! *子ども達は、実際に体験し、それを表現し、認識を深めていきます。そのような思考の過程が積み木遊びの中にも垣間見られますね。 屋根作ろう! はじめはひとりづつ…。 じっくり取り組む"浸る"体験は大切な時間です。ですが、いろんなものに溢れている日常では、時間を確保するのはなかなか難しいものですね。
あれあれ、協力する子ども達がでてきましたね。
きゃっほ~、大きなおうちに変身させたよ
ぎゃおぅ~、楽しくて体が自然にはねちゃう。
とうとうみんなの作品がつながりました。 "やった~"大喜びしている姿も。 達成感を感じているのでしょうね。 *与えられた活動を経験することが多いと、自由に発想を膨らませる時間は、どうすればいいのかわからなくて不安になってしまします。ですが、自分が受け入れられる環境の中で、自分を発揮する経験を積み重ねることで、子ども達はだんだん元気になってききます。特に今回の積み木遊びの中で、子ども達はいっぱいおしゃべりし、思いを形にしていくという自己表現の過程を経て、"すっごいのできた~"と、自信をつけたように感じました
では次の段階に進みます 動物たち、動物ランドの広がる絵本、モザイクが出てきました。
積み木の上を飾ることから何気なく、数学的思考過程が育まれます。
この絵本、長いね。今度はここ、北極作ろう。 工夫したのは、お池コーナー *誰が上手につくるか。。。それは大事なことではありません。お互いの工夫をみて、子ども達は学んでゆきます。
ここではじめて、提案をしてみました。"今度は、上に上に..."
*さっきとは、違った工夫がみられますね。すごい成長です。子ども達が一回の経験で得る力のすごさには驚かされます。
さて…、ぼくは何を積んでいるのでしょうか???
ケルンモザイク モザイクは今回、正方形、大・小。長方形 小 二等辺三角形大・小 だけを用意しました。 ...実はこの形は、うまく合わせるとみんな同じ形にすることができます。 上の写真は、それに気がついて、モザイクを重ねていっているのです。 オレンジの二等辺三角形のモザイクがなくなった時、”これない!これない!もう積まれへん~~~” ”そうかな? みどりの小さな(二等辺)三角形を動かしてごらん?”…、そう、頂点を合わせると、同じ形です。
その他のケルンモザイク
さぁ、お片づけです。同じモザイクを集めよう! なんだかとっても楽しそうでした。
充分遊んだ子ども達は、とっても穏やかな心の様子が伺えました。 子ども達は、片付けも、パズルのように楽しみながら取り組みます。 自分たちでできることを探して行動するのは、KIPSの子ども達のすばらしい点です。これからも、そんな意欲が、どんどん育まれますように。
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Last updated
2010.06.02 18:11:00
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