|
カテゴリ:カテゴリ未分類
KIPS CLUBでのルールは最低限、とても少なくしています。 活動は、かなり自由度が高く、こどもたちの自主性に委ねられる部分が多いです。集団生活や家庭で、指示に従って動くことに慣れている場合、それが不安になることもあります。 はじめは、「○○していい??」と確認を求めることも多くあります。しかし、子どもたちを、「できるorできない」で評価しないことや、他の子と比較しない雰囲気の中で、子どもたちはどんどん自己を発揮していくようになります。 KIPSでは、プログラム中もとっても賑やかです。さらに自由時間には、子どもルールで遊びが展開されはじめます。子どもたちの声はおなかからしかっりと出るようになり、瞳はきらきら輝きはじめます。 KIPS CLUBでは、幼児期に重要な運動感覚を身に付けることを、「ベーシッククラス」の目的としていますが、次の時間、「スキルアップクラス」では、運動技能をアップすることと、社会性を育む「ソーシャルスキルトレーニング」を活動の目的としています。 前記事からの「一人で温める&友だちと育む」は、「スキルアップクラス」の活動です。ここでは、子どもたちが想像力を広げ、集中して行うことも重要なことですが、もう一つ、『積み木を媒介として(通して)、他の子どもたちと関わる』ソーシャルスキルをアップすることも目的としています。 さぁ、自然に展開される子どもたちの行動にどんな意味があるのでしょうか。 様子をごご覧くださいね。 一つの「塔」から周囲に広がってきています。
ピンクの洋服のMiちゃんの作品は、手前の作品とよく似ています。友達をモデルにして成長する子どもたちの特性(モデリング)を大切にしたいですね。 積み木を高く積むためには、まっすぐ組んでいかなければなりません。集中力と指先の微細(びさい)運動能力が必要となります。 MaちゃんとMiちゃん、近づいてきました…。
Yちゃんは、ドミノを半分づつずらし、はじめは「階段!」と、とことこ指で上がってみました。その斜面から山を作ることを思いつきます。「(上が)一つになるまで、積んでくねん!」
「あの(手前の高い)塔からな、電波がここに送られてくんねん」
ドミノ倒します! 「ぼくも作ろう~っと」 「ぼくは上に上に…」
はじめはおねえちゃんのようにドミノを並べていたMaちゃん、屋根をつけて、オリジナリティーが出てきます。
「ここがマンション、こっちが4階建て、こっちが5階。道があって、車が走ってくんねん。ここ(右側)は、車止める所。」(一つだけ違った形の積み木をみつけたIちゃんは、それを車に見立てると、周囲に道路や駐車場を作り、更に想像が発展したのです。)
はじめは、ただ並べたり、積み上げていた子どもたちの作品はそれぞれに意味をもちはじめました。ここには、「塔」「山」「マンション」を知っていて、積み木で作った形が、実際のそれとい似ていることの類似をみつけ、象徴化(積み木を塔や山、木と扱う)するという、高度な想像過程があるのです。 そんな風にみていくと、どの作品がよい、悪いということはなく、それぞれの子どもの頭の中で起こっていることそのものが大切であり、すばらしいことだということに気がつきます。今、子どもたちは、作品の中で、車に乗ったり、山に登ったりしてるのかもしれません。 さらに、想像は膨らみます。
Mi「ちょと、近いやん!」 あめちゃん先生:<ほんとだ、つながりそうだね。> Mi「そうや、つなげよ、つなげよ! そっちから並べてきて!」 この後、ふたつの作品がつながり、「ぐるっと回ってこよう」と、話ながらドミノを置いていきました。 ふとしたことがきっかけで相互関係が生まれます。
あめちゃんせんせい:<お話聞かせてね> H君は、ちょっぴり誇らしげですね。自分の作品や自分自身が受けとめられる感覚は、子どもの自主性、積極性を伸ばすのに、とても大切です。 みんなの作品を見て回りました。それも大切な学びです。 「ひぇ~、お山~?」 とことことこ…、みんなで盛り上がります。 さぁ、ドミノ集めよ!お片づけ。 お片付けタイムも、ドミノ集めゲームみたいになっちゃって、みんな楽しそうでした。 少しみえはじめた友だちとの関わりが次回にどう発展していくのか、楽しみですね。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.03 01:58:52
|