カテゴリ:エッセイ
漫画喫茶で”瞬のワイン”という漫画を読んだ。
一人のソムリエが、ある有名なワインコレクターのパーティーに呼ばれ、その中で勝ち残っていく。そして最後にそのワインコレクターが登場し、自分の望みを伝える。それは。。 そのコレクターはもともと病弱で、部屋から外に出る事ができず、かわいそうに思った執事が、水に薄めたワインを飲ませるところから、彼のコレクションは始まる。 そして、今年を取り、もう余命1年と言われる中で、舌も効かなくなり、自分のコレクションを死後、そのパーティーのたった一人の勝者に与える。。というのが彼の望みだった。 サインをして下さいという彼に、ソムリエはできませんという。「死ではなく生きる事を考えて下さい。」という。。。 その場に自分が立っていたとして、自分はそんな事を言えるだろうか?ソムリエの頂点に立ち、世界一のコレクターの思いを告げられ、その何十年にも渡る思い、何百人もしくはそれ以上の人々の思い、その先に立って、しっかりと”生きていく”という事を語れるだろう。。? そんな熱くて、冷たくて、まっすぐな思いを持てたなら。。今はそう思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 28, 2005 01:27:55 AM
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