カテゴリ:エッセイ
土曜の夜に”修羅の門”というやくざ映画のビデオを借りてきて見た。
その最初の方で、親分と共に帰宅途中の舎弟の主人公が他の組のメンバーに襲われる。親分を救えなかった彼だが、その時のメンバー5人を斬り殺してしまう。その時に現場の和尚が彼に言う。 「ばか者!神聖な寺の前をけがしおって!」 そしてひとしきり怒った後にこう言う。 「大事な事は自分で決める。その決断の一つ一つがお前の血となり、肉となる。そしてその血肉がお前の人生を作るのじゃ。」 こう言って雨の中一人残された主人公は、結局自首をする。その後親分へと育っていく。 その殺された親分の跡目を継承する際の話も面白い。いきなり舎弟を親分にすると言い出す組長に、反対するものが出てくる。けれど、そこで頭が言った言葉は、 「やくざに多数決も年功序列もない。親分が言った言葉がすべてや。実力でその場所勝ち取ってみいや。」 そして、盃の話の時にもある組長に決断を迫る若頭の言葉。 「時間をくれなんてことは言うな。やくざは即断即決がすべてや。」 こうやってみてくると、組織の形体は違えど、やくざという社会の中で生き残っていくための大切な心構えは死と背中合わせの緊張感と、相手の実力、本性を見極め、それに即座に対応していく能力であり、今の日本の会社が失っているものではないか、と思う。 そしてこれは、今までの曖昧な日本社会の悪いところから、よい部分だけをずばり抜き取ったある意味道を極めた考え方なのかもしれない。。。 そんな事を思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 7, 2005 02:45:46 AM
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