カテゴリ:エッセイ
お勧めのプチフィルムがある。
時間は4分46秒。この下のHPから見れるので、興味ある人は是非。 http://5cm.yahoo.co.jp/work/neko/index.html タイトルは”彼女と彼女の猫”subタイトルは”Their standing points”(彼らの立ち位置(生き方)) そして製作、監督は”新海誠”。 この人のことを知っている人は結構多いのではないかな? 自主制作アニメーションでいくつもの賞を受賞し、石原新太郎都知事をして、「この知られざる才能は、世界に届く存在だ!」と言わせた才能の持ち主。 たまたま見かけたHPから見つけたこの小さなストーリーは新海誠が世に出た最初の作品で、その時まだ彼は会社に勤めながらの製作だったらしい。 そこには彼女と、拾われた彼女の猫が登場する。 街の中で静かに、ごく普通に生きる彼女。 街で暮らす多くの人がそうであるように、彼女にも孤独や、たくさんの絶望や、 そしてわずかな希望とこだわりを携えて生きている。 繰り返される季節と毎日。めまぐるしく変わっていく毎日の中で、 一体何をその日々の中から掴み取ればいいのか。。 何が私達の寂しさを癒してくれるのか。 けれど僕は思う。僕たちは目の前ほんの数センチにある幸せにすら気づかない。 それは、髪留めをとめる音だったり、薄い化粧とほのかな香水の匂いだったりする。 決して見ることはできないけれど、暖かなその空間は、まるでふわりと手の平に 舞い降りた蛍の放つ小さな灯りのようだ。 電気を消して、息を潜め、初めてそれは光を放つ。 ゆっくりとまるで呼吸をするように。 僕たちはそんな毎日を繰り返しながら、大切な一秒一秒を、 暖かな幸せとともに生きているんだと思う。 なんとなく、そんな暖かい気分になる作品。 ほんのわずかでも時間があれば、是非一度どうぞ。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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