カテゴリ:エッセイ
華やかなイルミネーションの煌く近くの本屋で、たくさんの山積みの本を眺め感じたこと。。
(飛び出す絵本と子供の瞳) クリスマスに向けてたくさんの絵本が出ている。飛び出す絵本が人気で一番前のコーナーに平積みになっていた。きっとページをめくるたびに飛び出してくる絵本の中の登場人物や、建物や、森に子供たちは目をきらきらさせて大喜びするだろう。 あの目の輝きを生み出すものは一体何か?それは実は想像力なんではないか、と思う。想像力は本を読んで鍛えるとか、たくさんの経験から育つ。それもあるだろう。けれど、その目が見つめるものは、未知なる世界へ目を光らせて飛び掛ろうとする、獣のような激しい欲求ではないか、と思う。 心の中の野生の欲求、そこに知識と経験を加えることで、新しい何かが生まれていく。感動とは、眠れる野生を呼び起こすことではないのだろうか。。 (「おっぱいカレー」と言葉の不思議) 本の帯にはこう書かれていた。「僕らは40秒おきに女の子のことを考えていた。」思春期の男の子の頭の中なんてそんなもんだよな。とにやりとする。 けれど、この40秒に秘密がある。と思う。1分おきに彼女のことを考えていた。。となるとこれは激しいけれど、少し落ちついた大人の恋。10秒おき、だとそれは頭の中が女の子でいっぱい!という盛りのついた猫のようなどうしようもない状態。30秒おき、だと、まるで水泳の息継ぎのような、正確なストロークで繰り返される思いのよう。。 だけど、40秒だと。。少しの間他のことを考えようとする。。けれど、がまんできず女の子のことを考えてしまう。揺れながら、前のめりになりながら、自制しながら、コントロールできず、頭の中を好きな女の子が行き交う。。それが思春期なんだと思う。 (山口組の綱領と原点復帰) 「山口組六代目・・」という週刊誌があった。ぺらぺらとめくってみると、六代目の方針は「原点復帰」であり、組の方針は”自戒奉世”とある。 しかも組の綱領を再徹底しているという、その綱領とは 一、内を固むるに和親合一を最も尊ぶ 一、外は接するに愛念を持し信義を重んず 一、長幼の序を弁え礼に依って終始す 一、世に処するに己の節を守り譏を招かず 一、先人の経験を聞き人格の向上を図る とある。これを見ると、どこの世界でも方針であり、その組織の大切にする方向性というのは、似てくるものか、と思う。更に、この綱領には元来の日本人らしさ、のようなものが含まれていると思う。愛念であり、信義であり、己の節を守り、になっているのだと思う。最後の先人の経験から人格の向上を図る、という指示はその組織に属するすべての人と将来を思いやった言葉であるように思う。山口組という組織が一体どのような事をしているのか、社会にどのような影響を与えているのかは、知らない。けれど、今の小中学生に、この綱領のひとつでも理解してもらえば、日本の未来は明るいのではないか、とも思う。 比較のために、現豊田渡辺社長が就任時に語った豊田綱領はこんな感じ。 一、上下一致、至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし 一、研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし 一、華美を戒め質実剛健たるべし 一、温情友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし 一、神仏を尊崇し報恩感謝の生活を為すべし 豊田の精神の中に”神仏を崇拝する”という言葉が入っているのをご存知の方は少ないのではないだろうか。温情友愛、家庭的美風、それらの言葉は企業の営みとは必ずしも関係しない、しかし、そこで働く個人個人の精神と、生き方を盛り込んでいるというところに共通点があると思う。 本日は本屋で見たつれづれを書いてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 11, 2006 01:41:02 AM
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