テーマ:心のかたち、人のかたち(951)
カテゴリ:エッセイ
当たり前のことだけど、毎日は変わり続け、時は流れ続ける。
たとえ、自分の中の時計がさびついて一秒も動かなくても。 久々に”いつもの”カフェに行った。 よく座った席が、まるで小学校の教室の席に久々に座ってみた時のようにぎこちなく、 あの頃よく書いていたノートへの言葉も、流れる川の中で輝く石ころを見つけるように難しい。 世界が違って見えたとき、それはいつも自分が大きく成長したときか、 大切な何かを見失ったときか、のどちらかなんだと思う。 僕が何を失ったのか、今はわからなくても、もしたどたどしくても、 言葉を書き留め続けることができたなら、僕はそれを記そうと思う。 大げさではない、自分の生きてきた証として。。 そして浮かんできた言葉。これは詩なのか、夢なのか、それとも迷える心なのか。 もし僕が少女だったら、 朝の光の中に七色の輝く宝石を見つけるかもしれない。 もし僕が少女だったら、 夜の闇の中に断末魔の叫びを聞いて寝られないかもしれない。 もし僕が少女だったら、 マンションの隅にある木の茂みに隠れて、母と兄を驚かせただろう。 もし僕が少女だったら、 赤毛のアンに夢中になって、自分の髪の毛が赤くない事を憂えただろう。 もし僕が少女だったら、 お花畑に憧れて、本の中の景色に連れて行って欲しいと父にねだるだろう。 もし僕が少女だったら、 大人になる事に憧れて、大人になることが怖くて、高い空に問いかけるだろう。 もし僕が少女だったら、 草の匂いが大好きで、猫の瞳に憧れて、母の手を引き言うだろう。 もし僕が少女だったら、 世界が光と喜びに溢れていて、確かな未来を疑わないだろう。 もし僕が少女だったら、 人生の終わりなんて信じない。どこまでも続く一本道をただただ駆けて行くだろう。 ねぇ早く早く。笑ってそう言いながら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 16, 2007 12:50:51 AM
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