テーマ:心のかたち、人のかたち(951)
カテゴリ:エッセイ
ある自閉症の子供が言った。僕は月に住んでるんだ。。
人と動物の違いは何だろう? 単純には説明できないけれど、最近思うのは、人には理論の構築という 絶対他の生物には見られない知能がある。 理論でしかわからないもの、それは例えば”地球”の存在。 我々は今大地の上に立って生活していることは理解できる。 けれど、宇宙の中の、太陽系の惑星である地球に住んでいるかどうかは、 どんなに経験を積み重ねてもその上の理論がなくては実感することができない。 人自体もその理論にたどり着くまでかなりの年月を費やしてきた。。 人の知識の中には経験の裏づけによって体験できた知識と、 理論や教えによって理論づけられた概念と、 が存在すると思う。 人は誰も自分の体験にすがりつく。それは生きてきた歴史だから。 人は常識という有力者の言葉にすがりつく。なぜなら自分の中にその理論を生み出す力がないことを悟られたくないから。 人は時に真実から目を背ける。それは自分の経験を否定され、それが生きてきたことをも否定されるように感じるから。 人は時に大切な変化に気づかない。それは新しい理論を学習するだけの意欲がわかないから。 理論という知能を身につけたが故に人はそれに翻弄され、 時に大切なものを見失う。 大切なものは本当のことじゃない。 大切なのは、何かを感じ、それを信じる感性だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 27, 2007 11:49:00 PM
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