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マンションの駐車場に着いて空を見上げると、隣のマンションと、
自分の住んでいるマンションと、その間に切り取られた夜空があって、 その中にずっとずっと昔からその輝きを失わない星たちが輝いている。 それは数えたとしてもおそらく両手に収まるくらいの個数しかない。 けれど、それは都会の光にも負けずに、忘れ去られるくらいの静けさで 遠い遠い宇宙を渡ってきた、この瞬間に目に入ってくることが奇跡の タイミングでしかない、そんな星の光なんだと思う。 だから、おそらくほんの数十秒、マンションの自動扉へと入るまでの 時間。僕はその星たちから目を離すことができない。 そして、なぜだか微笑みが浮かんでくる。 日々の人間としての営みがすべて吹き飛んでしまうくらいの 壮大な物語を抱えたかすかな光。 それに比べてあまりにも小さな自分と短すぎる人生という時間。 そのことを思う時、寂しさよりも、あったかい気持ちが生まれてくる。 だから僕は、そんな光と今日も会話を続けている。 もっともっとたくさんの人がこの奇跡の星の光に気づきますように。 その微笑が広がりますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 10, 2011 01:13:32 AM
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