今日は初めての自家移植を控えたお友達のところへ行ってきました。
前処理といって、移植をする前に、自分で血液が造れなくなる量の抗がん剤を使うのですが、
致死量に近い量に相当するものだから、体の色々な部分にダメージを与えます。
かつて経験したことの無い、強い副作用を伴って、なおかつ、体の力が抜けていくような感覚。。。ベッドに横になっていると、自分がベッドのマットレスに沈み込んでいくような感覚になります。
もう前処理が始まっているし、どうなってるだろう・・・
色々なことを思いながら、病棟へ行きました。
そこには、抗がん剤が入っていて、きついはずなのに、笑顔の彼女がいました。
不思議ですね。
どうして、みんな、笑顔なんだろう・・・
思い返せば、私も笑っていたっけ・・・そんな事を思いながら彼女と話していました。
病院というと、なんとなく、静かなイメージ、大人しいイメージがあるし、
実際、患者さんたちは体力的にも、大変な負担がかかっているはず。
でも不思議ですね、移植に臨んでいる患者さんたちの周りには、エネルギーを感じるんです。
『生きる』生きようとするエネルギーを精一杯発してるんだと思います。
今の自分の持つ、精一杯のエネルギーと、小さなエネルギーをも無駄にしないで、大きなエネルギーへ変えようとしてる・・・言葉で表現するとしたら、こんな感じかな。
私が今こうしてブログを書いているときも、彼女は闘っています。
ガラス越しに電話で彼女とお話したのですが、
彼女の明るい笑顔と声を聞いて、
「絶対大丈夫だ!」って思えました。
半年後、今の私と同じように、彼女が元気に外を飛び回っていることでしょう。
この病気になってしまって、失うものもあったけれど、得るものも沢山ありました。
沢山の仲間、お友達ができました。
彼女もその一人です。 かけがえのないお友達です。