優しい生活、始めませんか 　　Azu*Blog

ずっとずっと前から
私の居場所はどこなんだろうって思ってた。
そんなことを意識し始めたのはずっとずっと昔。
まだ、中学生の頃だったかな。
そんなことを思いながらも、当時は、両親がいて、弟がいて、
家族がちゃんといてくれたから、「私の場所はここなんだ」って思えてた。

社会人になってから、別の暮らしが始まって、
その頃から、「ここは私がいる場所じゃないのかな」って自分の家を思うようになった。
確かにそこで生活してる。
あやりんも生まれた。
だから私はここにいるんだ。
あやりんは私にとって大切な宝物。
だから、この子を大切にしたいし、守らなくっちゃって。
でも・・・もしもあやりんがいなかったら、
ここは私のいるところなのかな？
私が必要とされてる場所なのかな・・・って思ってた。

いつも気持ちはどこかふわふわ浮いていて、
帰る場所がない、そんな感覚だった。

そんなとき、病魔に襲われた。
気持ちの隙間に、病気が入り込んじゃったのかな。
自分の弱い気持ちに･･･

今は、自分の居場所は、
たとえ自分がどこに居ても、自分の中にあると思える。
同じように生活を送っているけれど、
前の私とは違う気がする。
自分の中に自分が居るって思える。

初めて白血病になって、退院したとき、私は不思議なことを友達に話してた。
「上のほうから、私の体を自分で遠隔操作してるみたいなの」
まるでラジコンでも動かしてるみたいな感覚だった。
生きてる人間だし、自分なのに、自分の体がまるで借り物みたいだった。

あれから２年経ち、今の私は違う。
体の中心より上辺りに、心臓あたりに自分の心があると思う。
そこで自分が存在してる感じ。
確かに、そこに私がいる。

やっと、自分の中に　自分を見つけられたのかな。