カテゴリ:science
今日はとても暑い日でしたね。 太陽光線もじゃんじゃん地表に降り注いだことでしょう・・・ということで、科学の話題を少々。 青い海と白い雲。地球だけにある美しい光景です。 この現在の地球環境というのは生物が作り出したものといえなくもないのです。 海に出かけていくと誰でも潮の香りを感じて気分が高まったことがあると思います。この潮の香り、実は海に住んでいる生き物たちが生み出しているものです。 海中に生息する植物プランクトン、海草や藻はジメチルスルフィド(以下DMS)という化学物質を放出しています。化学式で書くとこんな感じ。 硫酸といっても小さな小さな粒子にすぎませんが、この粒子の回りに大気中の水が徐々に集まってくるのです。やがて大きくなったこの水滴は雲として私達の眼の前に現れます。そう、お空に浮かんでいる雲の一部はもとをただせば海のプランクトンや海草なのです。言い方を変えれば、もちろん全部ではありませんが、生物自身がこの地球の環境を作り出していると言えるのです。 場所を変えて森に入ってみましょう。よく森林浴と言われますが、森には確かに森特有のあるものがあります。すがすがしい気が満ちていると言ってもいいですが、テルペンという化学物質が木々から放出されているのです。また化学式で書くとこんな感じ。 身のまわりには色んな物質があります。それが良い効果を生むこともあれば、害になることもある。量が多いものもあるしごく微量しかないものもある。私たちの気分や考え方というものは思っている以上にこうした物質を含めた周囲の環境によって形作られているのかもしれないと考えたりします。
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Last updated
2006.07.27 02:25:08
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