カテゴリ:アート
いや、今日は木曜ですが・・・。笑 こないだNHKの日曜美術館展に行って来ました。色々な作家が紹介されていて、個性の違いも見ることができてなかなか面白かったです。 開催場所によって展示内容がだいぶ違うみたいで、全部を見れなかったのが残念。 あと今回初めて知った作家さんの中で妙に気になる人がいて・・。 74歳から絵を描き始めたというのでビックリ!もちろんそれまで教わったこともないそうで。 どうも、「フツウ」の絵ではないなと。
丸木スマ 74歳(1949年)の時に、嫁の勧めで初めて絵筆を取り、81歳で死去するまで多くの作品を残しました。とても鮮やかで美しい絵の数々。描き始めた翌年(1950年)には女流展に入選、さらに翌年からは院展に出品して3年連続入選しています。 文字は読めず、働きづめで教育も受けていませんでしたが、だからこそ、なのでしょうか。 働く中で日々目にしてきたであろう草花、自然の風景、人々の営み・・・。
(「せみが鳴く」ができたエピソード) ________________ 私は小さなプチプチした種を描くのかと思ったら、それを軒下に蒔き、芽が出て、つるが伸びて、花が咲いて、実がなって、蝉が来て鳴いた。おばあちゃんはそれを描いて、<せみが鳴く>という絵が出来たんです。 ________________ この絵には花や植物が密林のように絡み合い画面一杯に描かれています。その中に蝉は一匹しか出てきません。(この縮尺と解像度では見つからないかな。。)この絵に描かれているのは画面全体に響きわたる蝉の声なのです。種を見て、彼女には蝉の声が聞こえたのかもしれません。
昭和59年(1984年)に画集「花と人と生きものたち」が発行されています。今でも購入できます。 絵には、うまい下手のテクニックとは別の、何かが表現されているということを感じることができました。
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