死ぬまでにしたい10のこと
ここ最近、疼痛緩和ケアのナースたちと話す機会が非常に多く、死について考えることが多くなっています。もちろんこんな仕事していると、他の職業の人たちと比べれば考える機会はたくさんあるのだと思うけれど。さらに、時間が多くなってきているかな。車の中で運転しながら、とか。お昼休みのひとこまとか。スピリチュアルケアという言葉が雑誌や講演で話されて久しいけれど宗教観や文化のちがう日本人には、受け入れにくく、理解されにくい内容だと思っています。緩和チームの精神科のドクターと話す機会があったとき、その話題をだしたら「難しく考えなくっていいんじゃないかな?日本人の感覚でいうと、きっとその人がやり残したとか申し訳ないとか思っている{負の感情}に対して、受け入れてできるだけプラスの感情で返していく。それが魂の救済なのだと思うよ」と返事がきた。なるほどなあ・・・・それなら、私にだってできるような気がするぼんやり考えていたら、昔見た映画を思い出した「死ぬまでにしたい10のこと」死のことを描いているけれど、決して重くは描かないぞ、という監督の思いがあるかのような作品。賛否両論だけれど、子供たちと夫のために新しいママができるようにと、最後に残された家族のことを考えた場面が頭から離れません。本当の愛情って。こういう事なのかもね。所詮、映画の中の出来事なのかもしれないけれど・・・。死の受容ができる人は、いないか、ほんの一握りの人なのかもしれないけれど家族もふくめてその瞬間をできるだけ穏やかにむかえるために、今、私に何ができること。そんなことをいつも考えています